


十月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。
今回は町田康の詩集『土間の四十八滝』をみなさんと読んでいきました。10年以上続いているこの読書会も詩を扱ったのは初めてのことで した。
そして創作編として、みなさんにも詩を書いていただきました。詩を書くことは不思議な体験だった。書くことで不確実性に出会い直した。与謝野晶子を意識した。気持ちが不安定、寂しいときに書いた。何気ない日常を書いた。詩を送りつけてくる兄への返信として書いたなど、さまざまな感想が聞かれました。
私は文学フリマで自分の作ったzineが初めて売れたときの感慨を詩にしました。考えている間中、詩とは何であるか何でないのかを考えていました。
「売買」 シミズケンイチ
今日は売買の日
野菜でも 不動産でもない
本を売買
しかも自分で作った本
勢い余って五冊も作る
しろうと大作家
でもどんなふうな顔をして店先に立つ
いらっしゃいではないでしょう
ボンジュールマダムでもないでしょう
売り方がわからない
買ってくれた 見知らぬ若い女性
おそるおそる商品を差し出し
おそるおそるお金を受け取る
感無量
わたしの思いが 誰かに届いた売買
お金になって売買
売買 売買 売れて買われて
***
『土間の四十八滝』は町田康に思い入れのある方も多く参加されていて、特にパンクとの関連で語られました。祈りの感覚。怒りの感覚。これしか自分にない感。正しい心。渇望としての心を一つに。飢えた感じ。怒りの感覚。なんで怒らないんだ。どいつもこいつも舐めやがって感。一人相撲。あきらめない感じ。他者嫌悪が自分嫌悪の裏返し。照れ。詩の終わりのすっとした感じ。
詩はなぜ生まれたのか?あるのか?という問いもみなさんと考えました。


この日のむすびのさんの特製メニューは、苦心したようですが、、見た目と味が違うというテーマで作っていただきました。洋風に見えて和風味のスープ、和風に見えて東南アジア風のナンプラーの効いたリゾット、麵が甘い驚きのアラブ料理バラリート。どれも意表を突く味でしたが、美味しかったです。
ご参加いただき、ありがとうございました。
次回は11/29の10時からです。サマセット・モームの『月と六ペンス』 をみなさんと読みたいと思います。ご参加お待ちしております。























