対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催案内】学習教室spica × こども哲学 9.25

 

 

臼杵市の野津町にあります学習教室spicaさんでこども哲学をさせていただくことになりました。学習教室spicaさんは小中学生を中心に勉強を教えたり、小学生から大人向けのシュタイナーアプローチを活用したレッスンを行ったりしています。中学生の部では論理トレーニングや国語力を意識した哲学対話をしたいと思います。参加希望の方は、問いを一つお考えください。

○日 時:9月25日(水)15:00-15:45小学生低学年の部 16:00-17:00小学生高学年の部 18:00-19:10中学生の部
○テーマ:「みんなからの問いを集めます」
○対 象:こども哲学に関心のある子どもたち(小学生・中学生)
○会 場:学習教室spica(臼杵市野津町大字宮原 2856-44)
https://www.instagram.com/oita.spica55
ファシリテーター:しみず
○参加費:小学生1,200円/中学生1,300円
○備 考:開催前日までにお申込みください。
 
 

【開催案内】オープン「こども哲学の時間 9.22」




 

 

◆オープン「こども哲学の時間 9.22」
いつもはフリースクール内でクローズドにこども哲学をするのですが、参加者を公募して、オープンにこども哲学を開催したいと思います。参加するこどもたちから「問い」を集めて、その中から一つを選んで哲学対話していきます。こどもたちの問いに出会いたいです!

オープン「こども哲学の時間 9.22」
○日 時:9月22日(日)14:00-15:00小学生の部 15:00-16:00中高生の部
○テーマ:「みんなの問い出しから始めます」
○対 象:こども哲学に関心のある子どもたち(保護者の方の参加は応相談)
○会 場:別府フリースクールうかりゆハウス(別府市鉄輪上1組)
○企画・ファシリテーター:しみず
○参加費:1,000円
○備 考:開催前日までにお申込みください。

 

【開催案内】哲学カフェ大分 9.21

 

 

◆「哲学カフェ大分 9.21」
最近導入が増えているセルフレジやタッチパネル式のメニュー表はたしかに便利がいいと感じつつも、一方で空しさのようなものを覚えるのは私だけでしょうか?便利がいろんなものを駆逐しているように思えますが、そもそも不便は悪なのかとかこの機会に考えてみたいと思います。携帯やスマホがない時代に待ち合わせ場所で出会えずに帰った経験など懐かしく思いますが、これは単なる懐古趣味か。。


○テーマ:「便利とは、不便とは何だろう?」
○日 時:2024年9月21日(土)18:00-20:00
○会 場:大分市(コンパルホール)
○企画・ファシリテーター:しみず
○参加費:1,000円(学生さん700円)
○定 員:約15名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:開催前日までにお申込みください。

 

 

【開催報告】オープンな「こども哲学の時間 8.24」

 

8月の夏休みのおわりに、オープンなこども哲学の時間を開催しました。

今回は7人のこどもたちに集まっていただきました。

そしてこどもたちからの「問い」を聞くことから始めました。

 

こどもたちが考えてくれた問いです。

Q 水がなかったら生きられるか?

Q でんきがなかったらどうなるのか?

Q うちゅうになんで空気がないのか?

Q 人はもともとなんだったのか?

Q なぜ人間いがいの生き物がいるのだろうか?

Q 友達はなぜ必要なのか?

 

 

すべての問いに対して、なぜその問いにしたのか理由を聞きながら、進めていきました。似た問いや、人間そのものを問う問い、そして身近な〈友達〉についての問い。

 

他の人の主流な意見にたいして、自分はほかの人とは違う意見ですとはっきり語ったり、自分のもてる知識を総動員して推測する意見を語ったり、わからない状態にとどまったり、自分の問いに周りが真剣に考えてくれたり、〈対話〉だけでなく、エピソードや相談事のようなものも交えながら、現実と抽象を行き来しました。

 

最後に感想を聞いたら、「安心」とか「安らぎ」という言葉が出てきて、よかったなあと思いました。ご参加ありがとうございました。

 

 

玖珠町立学びの多様化学校で先生向けの(哲学)対話の研修をしました。

 

 

大分県玖珠町に4月にできた九州で初となる不登校特例校、学びの多様化学校で、

(哲学)対話の先生向けの研修をしてきました。

 

こちらはイエナプランを参考に対話を主軸とした学校で、開校前から私は強い関心をもっていて、様々に奇跡的な繋がりの中で研修が実現したことを嬉しく思います。

 

 

 
哲学対話の研修は細かい技術的な話よりも肌でなにか対話的な態度やイメージを感じてもらえればと思って準備しました。詰め込みすぎた気もしますが、先生達のフィードバックを読んでも通常の学校の学びとは違う、対話的な学びの要所を感じ取っていただいたようで、2学期につながるよう期待しています。
 
今後も学びの多様化学校に定期的に関われれば嬉しく思います。とても楽しい時間でした。あやこさんのヘルプもありがとうございました。
 

【開催案内】第百回 別府鉄輪朝読書ノ会 9.29

 

 

 

長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思いだしたにちがいない。

 

百年の孤独』ガルシア=マルケス

 

 

 

 

百年の孤独』ガルシア=マルケス

 

 

こんにちは主催者のしみずです。九月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。九月でこの読書会もおかげさまで百回を迎えます。一ヶ月に一回の開催ペースなので、八年と四ヶ月程でした。

 
百回記念として、奇跡の文庫化で日本でもヒットして完売御礼になっている百年の孤独を百つながりでとりあげたいと思います。※当日は取材が入るかもしれません。
 
 
私は学生時代に1ヶ月くらいかけて読んだ記憶があります。寝ても覚めても百年の孤独』で読み終わったときは、こんなものが地上に存在していいのかとうち震えました。文庫版は全部で650ページくらいあり、時間的に完読は厳しいと思いますので、半分を目標に読んで参加していただければと思います。生涯忘れ得ぬ読書体験となれば嬉しいです。

読書会の参加を希望される方はこのメールへの返信で構いませんのでお申込みください。事前に課題作品を完読(半読)して、その本をご持参下さい。文学の知識は不要です。考える負荷はかかるけど、難しい会ではありません。聴くだけの参加でも構いませんよ♪


◆「別府鉄輪朝読書ノ会 9.29 」
九月はこの読書会の百回記念として世界の文学シーンを変えた『百年の孤独』を読みます。基本この読書家会は完読が参加条件ですが、今回さずがに全部読むのはハードだと思うので、半分を目標には読んできてください。一日10ページで10日です。でもできれば全部読んで参加してほしいです。
 
※宮崎の名酒「百年の孤独」はここからきているようです。
https://x.gd/PQUmG
 
奇妙な寒村を開墾しながら孤独に生きる一族。その宿命を描いた、目も眩む百年の物語1967年にアルゼンチンのスダメリカナ社から刊行されて以来、世界の名だたる作家たちが賛辞を惜しまず、その影響下にあることを公言している世界文学屈指の名著。現在までに46の言語に翻訳され、5000万部発行されている世界的ベストセラー。「マジック・リアリズム」というキーワードとともに文学シーンに巨大な影響を与え続けている。

ミクロとマクロを往来する、「物語」にしか成し得ない奇跡。――西加奈子

想像力の限界を超えた作品。この本がなければ、ぼく自身が小説を書けなかった。――小川哲

毎晩この本を10ページ読んで、南米の魔法に酔いしれよ!――齋藤孝

○課題図書:『百年の孤独』ガルシア=マルケス新潮文庫
○日 時:2024年9月29日(日)10:00-12:00
○場 所:別府市鉄輪ここちカフェむすびの
ファシリテーター:しみず
○参加費:¥1,500円(運営費、むすびのさん特製のメニュー代含む)
○定 員:15名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:課題本を事前に読んで参加してください。
      9/26木までにお申込みください。
 

【開催報告】第九十九回 別府鉄輪朝読書ノ会 8.18

 

 

 

 

ぼくがパレスチナで知っていた神も、やはりパレスチナから逃げ出していったのだということを、ぼくはもはや疑わなかった。

 

『悲しいオレンジの実る土地』ガッサーン・カナファーニー

 

 

 

 

 

俺はまた別の見方からいうと、俺達は商品的状態なんじゃあねえかって言いたいんですよ。俺たちにはまず見世物的な商品価値があるんですよ。

 

『彼岸へ』ガッサーン・カナファーニー

 

 

 

 

 

八月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

 

八月は毎年戦争関連の文学を扱うことにしていて、今回はパレスチナを舞台にした小説を多く書キ、36歳の若さで爆殺されたガッサーン・カナファーニーの『ハイファの戻って/太陽の男たち』をとりあげて、みなさんと読んでいきました。

 

 

現実のパレスチナでの状況の中、なかなかいつものように楽しく語り合うという場ではなかったですが、それぞれの疑問や問い、難民について、歴史について、祖国について、土地の記憶、故郷の記憶について思うところを語っていただき、豊かな時間となりました。

 

 

 

むすびのさんの今回のメニューは作品にも出ました焼いた鰯とオレンジ、まぜこぜという意味のシャクシューカという卵の料理、ひっくり返すという意味のマクルーバというおもてなし料理にヨーグルト、キクイモのパレスチナ・スープでした!

 

たいへん美味しかったです。ありがとうございました。

 

(モンゴルから帰られたFさんのお土産をいただきました)

 

 

ご参加ありがとうございました。

今回の売り上げの一部をパレスチナで活動する国境なき医師団に寄附したいと思います。

 

次回は百回記念ということで、話題になって品薄のガルシア=マルケス百年の孤独』をとりあげます。ヘビー級登場の巻。