対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【開催報告】第八十四回 別府鉄輪朝読書ノ会

なるべくちゃんとしていない、体に悪いものだけが、おれを温められる。 食べる者の顔などが分からない人たちが作った、正確な食べ物。 『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子 五月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回とりあげた作品は高瀬…

公民館での「哲学対話de交流」講座が新聞に掲載されました

日曜日に別府北部地区公民館で開催した「哲学対話de交流」講座が、 大分合同新聞の記事になっています。 わかりやすくまとめられて、開催風景のアングルも素敵です。 取材していただいた佐藤記者に感謝です。

肥前ノ旅9 泉山磁石場

肥前ノ旅 オワリ

肥前ノ旅8「有田、陶山神社」

雨の有田の町を歩いた。 陶祖 李参平氏が敬意を持って祀られていた。 町に必要なもの、敬意。 それがないと道に迷う。 そこではじめて雨に陶器がうつくしさを放つ。 肥前ノ旅9 旅の最後に泉山磁石場へ

公民館をやる。

長野では公民館での活動が活発らしく、 「公民館をやる」という言葉が使われているらしい。 確かに公民館は図書館と違って本のような媒介があるわけでもなく、 動詞によってでしか捉えられない施設だと思う。 でもその動詞とそのつながりが一番欠けているの…

肥前ノ旅7「秘窯の里 大川内山地区」

棟方志功も気に入った風景 伊万里市民図書館の後は秘窯の里、大川内山へ。 なぜ秘窯かと言うと、鍋島藩が陶工の技術が漏れないように隔離したからである。 大陸の山水画を思わせる切り立った屏風岩の山を見て陶工たちは故郷を思い浮かべた のだろうか。冷た…

日曜日の市民講座のレジュメです。

日曜日の公民館での講座は、ざっとこんな感じで進めます! ワクワク楽しみながらできるといいなと思いつつ、、 どんな方が参加するのか分からないので、想定した準備がむずかしい。。 当日のレジュメ

肥前ノ旅6「伊万里市民図書館」

世界から身を退くことは個人には害になるとは限りません.…しかし一人撤退するごとに、世界にとっては、ほとんどこれだと証明できるほどの損失が生じます。失われるものとは、この個人とその同輩者たちとの間に形成されえたはずの、特定の、通常は代替不可能…

肥前の旅5「洋々閣の朝、虹の松原」

「現れの空間」は、他者を有用かどうかで判断する空間ではない. 「現れの空間」は、他者を一つの「始まり」とみなす空間、他の一切の条件にかかわりなく、他者を自由な存在者として処遇する空間である. 『公共性』齋藤純一 洋々閣での目覚め。朝食。 かわし…

肥前の旅4「唐津 洋々閣へ」

アーレントは、公共的空間を「人びとが自らが誰(who)であるかをリアルでしかも交換不可能な仕方で示すことのできる唯一の場所」として定義する. 『公共性』齋藤純一 あこがれの唐津 洋々閣へ宿泊した。 雨が降っても、夜になっても、その佇まい、細部まで…

肥前の旅3「武雄の大楠」

公共性は、何らかのアイデンティティが制覇する空間ではなく、差異を条件とする言説の空間である。 『公共性』齋藤純一 武雄市図書館の近くにある武雄神社を参拝して、 その奥に武雄の大楠が立っていた。 大楠に行き着くまでの道が新緑の木漏れ日に溢れすば…

肥前の旅2「武雄市こども図書館」

公共的空間とは、自らの「行為」と「意見」に対して応答が返される空間である. 『公共性』齋藤純一 隣接する武雄市こども図書館へ。 人口5万人の小都市にこどものためだけの公共図書館があるというのはすばらしい。 地域のお父さんお母さんに利用されていた…

肥前の旅1「武雄市図書館」

ところが、私たちが”privacy”という言葉を用いるとき、それはなによりもまず剥奪deprivationを意味するとはもはや考えない。 第二章 公的領域と私的領域『人間の条件』ハンナ・アレント 「私的」であると言うことは、他者の存在が失われていることを意味する…

わざわざ外で本を読む。

畝が湿っている時の安心感と言ったらない。その後に晴れて、畝の表面が乾燥してきているけど、指で穴をあけると、中がまだ湿っている時、それを確認するのが好きだ。こんなことが好きだなんて、僕は知らなかった。僕は好きなものが増えた。 『土になる』坂口…

哲学対話DE交流 5.21「高校生×市民」〜未来の公民館をみんなで考えよう〜

別府市教育委員会が主催する【湯のまち学びのカレッジ】の講座を担当することになりました。タイトルは哲学対話DE交流「高校生×市民」〜未来の公民館をみんなで考えよう(全3回)です。身近に高校生がいましたら、薦めていただけると嬉しいです。 哲学対話…

日付のない日記

「港に入ったと思っていたら沖に放り出されていた」 ドゥルーズがフーコーの仕事を評して使うライプニッツの言葉。 月曜日 ・よい仕事に出会えたこと ・よいパートナーに出会えたこと ・よい趣味に出会えたこと 人生この3つのうちどれか一つあればよい人生だ…