2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ある時はひそかに過ぎた春を回顧して、あれが己の栄華の頂点だったんだと、始めて醒めた眼に遠い霞を見る事もあった。 『門』夏目漱石 ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 4.23 」四月は夏目漱石『門』(新潮文庫)を読んでいきます。略奪婚の先に幸せはあるのか――。たま…
小説はともかく、基本的に本は難しいものでした。それを繰り返し、ていねいに読んで、それまで知らなかった語彙を知り理解することによって、生きるための指針を得たり、必要なことを学ぶ。先生は難しいことを言うものであり、それを聴いて何を言わんとして…
なにしろ、わたしが知らないうちにとつぜん何かが終ったのであり、そして今度は早くも、わたしが知らないうちにとつぜん何かがはじまっていたのである。 『挾み撃ち』後藤明生 三月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は前回のゴーゴリ『外套』に憧れ…
こんな切れっぱしでわたしはわたしの崩壊を支えてきた 『水死』大江健三郎 2023.03.13-19 月曜日 大江健三郎の訃報をツイッターで知る。 未踏の地を歩くときに、かすかにいくあての目印となる星のような大きな大きな存在。 魂の問題をこれほどまでに文学の射…
谷々に、家居ちりぼひ ひそけさよ。山の木の間に息づく。われは うみやまのあひだ 釈迢空 2023.3.6-12 月曜日 河北秀也氏のいいちこ展の影響もあり、 フレスコモデルのいいちこ麦麹を呑んでみたら想定外に体にしっくりくる美味しさで 沼りそう。デザインも唯…
「たまには遊びにきてください」いいちこ 2023.2.27-3.5 月曜日 いい天気だった。 目に映る色彩に赤や黄色がはいってくる。 花粉症の不快感とは別に待ち望んだ季節の生のよろこばしさと直結す。 火曜日 花粉というものの不快感が気力を奪うことも。 水曜日 3…
こんにちは。3月4月は別れと出会いの季節です。うかりゆハウスでも学校へ通い始める生徒もいます。ただ私たちは「卒業」や「お別れ」「おめでとう」という考え方はしません。学校に行っていても多様な学びの場として、いつでも遊びに来てねと言うスタンスで…