対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

フリースクール

光りを伝える

いやはや、なんのための議論になったのでしたかな!初めは健康のことだったのに、死ぬ話になっちまうなんて。チェーホフ『ヴェローチカ』 光を伝える!こういう言葉は、会話にも本にもありませんが、それを考え出し、頭の中に見つけ出したのですからね!『聖…

OAB大分朝日放送さんからこどもの哲学の取材・撮影を受けました。

OABさんが当フリースクールのこども哲学を取材・撮影してくれて、先日「じもっと!OITA」で放送されました。端的にこども哲学をまとめていただいて嬉しかったです。YouTubeにもアップされたので、ぜひご覧ください。 ↓ www.youtube.com

人間への全き無関心

長い、露のやどった口ひげを撫でながら、彼はずしりと馬にまたがって、何か忘れものがあるか、言い足りないかといったふうで、目を細めて遠くのほうを見た。いちばん地平線や果てしない曠野のあちこちに聳えている物見や古墳が、いかめしく、ひっそりと見お…

その藍いろの影といっしょに 舞踏の範囲に高めよ

〔断章六より〕衝動のようにさへ行はれるすべての農業労働を冷く透明な解析によってその藍いろの影といっしょに舞踏の範囲に高めよ宮沢賢治「生徒諸君に寄せる」 2022.11.7-13 月曜日 新装したサッカーシューズでこどもたちとボールをひたすら蹴る。 蹴って…

「誰かのけがを祈らない」人になるために

ついにはありがたいことにまったく顔を見せなくなったころ、ヘイノ・ヴァンダージュースは視野の隅の方で、粗面積みの石壁と波打つニレの木の合間にきらきらと光る翼の付いた物体が見えたような気がしたことが一度か二度あった。そして奇妙なことに、それが…

無音の知性

イルカの交信がかれらのなき声によってはなされないで、音と音のあいだにある無音の間の長さによってなされるという生物学者の発表は暗示的だ。 武満徹『音、沈黙と測りあえるほどに』 2022.10.17-23 月曜日 夜は冷たい風が吹いたが、 猫のオカユは温泉の蒸…

叔母Q

この巨大な褐色がかった青が、私の魂のなかに落ちてきて、そこで歌っていた。私はこの色に浸り切っていたのです。 セザンヌ 2022.10.3-9 月曜日 子どもが立派なオセロボードを持ってきたのでオセロをする。 オセロというのは手加減というのが難しいし、こう…

【開催案内】絵本 de 考えるカフェ 10.11

◆「絵本 de 考えるカフェ 10.11 」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を子どもも大人も考え語り合いませんか?(内容紹…

世界を道徳的に感じとる

世界を道徳的に感じとるとは、どういうことなのでしょうか。たとえば、雲ひとつない澄み切った蒼穹へ眼を向け、私たちの上に広がるその青さを感じることなのです。 『天体と自然界の霊的本性たち』ルドルフ・シュタイナー 子供の世界に少しでも近づきたいと…

モメント

林檎と梨。 それぞれの物の奥行きの違い。 林檎の方がより複雑に感じられる。 いや、深さの質が違うというべきか。 なぜセザンヌが執拗に描き続けたのか。 僕が完成することを求めるとすれば、それはより真実な、より難しい喜びのためだけであるべきです。 …

物への信仰告白

普通は空気と総称される物質にも固体化に向かう極小の傾向があり、動物と呼ばれる生命体にも周囲に浸透していく気体状の深さがある。 『セザンヌ 画家のメチエ』前田秀英樹 2022.9.5-11 月曜日 小学生のうかりゆ見学。 発露するエネルギー、好奇心、想像力、…

馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。

人間は他人を救うとおなじ次元で、じぶんを救うというようにはできていません。 吉本隆明 2022.9.5-11 月曜日 言葉そのものが救済となるような地平へ。 宗教は救済の地平にはないことに気付け。 宗教がわかりやすすぎる。 株式会社のような宗教。 不可解さに…

【開催案内】絵本de考えるカフェ 9.13

◆「絵本 de 考えるカフェ」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を考え語り合いませんか?今回も谷川俊太郎の文章を読み…

解放に真にかかわる人びとは、

そこでも重点は それらの原理による統一ではなく 複数への分岐とそれらのあいだのバランスだった 高橋悠治 2022/8/29_4 月曜日 オンラインで副代表と午後からずっと打ち合わせ。 自分たちのやりたいことが見えてきた。 詰まっていたもの、滞りのあったところ…

*9月の別府フリースクールうかりゆハウス*

こんにちは。別府フリースクールうかりゆハウスの志水です。先日は大分合同新聞の4月からの取材が記事となって実り、教育委員会や支援学校などの訪問を受けて、いろんなところにうかりゆハウスの活動を知ってもらうようになりました。特に基本理念である哲学…

【開催案内】おしゃれなラッピングアレンジ講座

◆「おしゃれなラッピングアレンジ講座」ちょっとしたお礼や贈り物を渡すときに、覚えておくと役に立つ「ラッピングアレンジ」。ひと工夫でアレンジの幅が広がり、大切な人への贈り物がより素敵なものへ。ナビゲーターは、flower shopやケーキ店で様々なラッ…

晩夏の挽歌

この世界で、人間という生き物に知覚の能力を与えているものは、まず自然であって、決してその逆ではない。 『セザンヌ 画家のメチエ』前田英樹 2022.8.22-28 月曜日 外に出たら、秋のような風を感じてしまった。 火曜日 打ち合わせをした。たぶんいやあれば…

大分合同新聞に取材記事が掲載されました。8.26

大分合同新聞に取材記事が掲載されました。 新しい学期が始まる、子どもたちの不調が増えるこのタイミングでの掲載は 意義深いものだと思います。 哲学対話という言葉が紙面に出るのも嬉しかったです。 今日は絶好のタイミングで、教育委員会や支援学校のう…

【開催案内】絵本 de 考えるカフェ 8.24

◆「絵本 de 考えるカフェ」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう!※対面のみ最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を子どもも大人も考え語り合いませんか?今回も…

おのれ自身の端緒を更新されよ

「水浴」の裸体は、むろん誰の裸体でもない。ここにいるのは、あれこれの〈人物〉ではない。これらの裸体は、マルヌ川の水に浸った少年の裸体を通して、ありうるすべての裸体へと拡がっていった感覚の生命である。 『セザンヌ 画家のメチエ』前田英樹 哲学と…

【開催案内】夏のこども哲学 その2

〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定 うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えていきます。常識にとらわれず、みんなで協力し合いながら考えて、語って、聴いて、驚いて、哲学者になろう♪ うまく話せなくても、フォロー…

【開催案内】(新企画)アート de 対話型鑑賞 8.21

マイケル・リン 「無題」 制作年:2009年 観覧料:無料 別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」に出品された。※本企画とは関係ありません ◆(新企画)「アート de 対話型鑑賞 」※対面のみ 絵画を鑑賞しながら、対話をしていく対話型鑑賞を実験的に…

やさしい場所

生命がそこにある感じをまざまざと感じる 幼児は禅のこころを持つアナキストだ。 『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレイディみかこ 2022.8.8-14 月曜日 「知性的な人」というのは「周囲の人たちの知的パフォーマンスを高める人」というのが僕…

生成のテーマ、テーマの生成

課題提起教育において、人間は、世界のなかに、世界とともにあり、そしてそこで自分自身を発見する方法を、批判的に知覚する能力を発展させる。 課題提起型教育方法のプログラム内容は、すぐれて対話的であり、生徒の世界観によって構成・組織される。そこに…

うかりゆの夏

八月の別府フリースクールうかりゆハウスでのイベントをカレンダーにまとめました。 ぜひ周りのお友達も誘って、遊びに来てください。 〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定 うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えてい…

W・B・イェイツのように、私は他の人々の庭を楽しむのだ。

窓から外を見ると、あらゆるものの間の距離が消え失せ、夜明けの光の中ですべてが新たな眼で見つめられた。J・クリシュナムルティ 2022.7.25-31 月曜日 ケアを中心としたこども哲学の可能性についてずっと考えている。 しかしケアというものがなんなのか、と…

【開催報告】おしゃれなラッピングアレンジ講座

紗良さんによる、おしゃれなラッピングアレンジ講座を開催しました。 今回は箱のラッピングをテーマに進めて行きました。 中に入れるクッキーは前日に凜さんとSちゃんが焼いてくれました。 最初に全体的な流れを確認 4の箱にリボンをするが山場とのこと 緩衝…

カフカの泣いたホテル

「考えることでひとは強くなる」と思われている。主体的に自己決定できるようになると言われている。また、対話をすることでひとびとと協働する「力」がつき、社会で成功する信じられている。 哲学対話に乗り気じゃない生徒や学生に、大人たちは「社会に出て…

【開催案内】おしゃれなラッピングアレンジ講座 7.27

7月のラッピングアレンジ講座の案内です。 参加希望の方はフォームよりお申し込みください。 参加申し込みフォーム ws.formzu.net ※ icloudの方のメールの返信ができない事例が頻発しています。それ以外のメールアドレスで送っていただけると嬉しいです。申…

【開催報告】絵本 de 考えるカフェ 7.20

7月の「絵本 de 考えるカフェ」を開催しました。 1冊の絵本を題材に、その作品をじっくりと味わい考える会です。 今回は福音館書店から出ている谷川俊太郎詩、岡本よしろう絵の「生きる」を 題材としました。 難しい詩という感想も多かったのですが、みんな…