対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

セルゲイ・ミロンコビッチ・サビッチ

 

 

 

 

 

人間の幸福というものの幻のような、おとぎばなしのような性質が彼には興味深かった。

『幸福』チェーホフ

 

 

 

 

2022.11.28-12.4

月曜日

みんなでみかん狩りヘ。

農園は丘陵の上にあり、目線の彼方には海が見える。

潮風を浴び、農薬を使っていない、露地栽培。

味の酸っぱさがすばらしい。

今スーパーで売られているのは甘すぎて、人間に寄せすぎているように思えた。

 

 

火曜日

11月も終わろうというのに、夏を思い起こさせるような暑さ。

久しぶりに半袖で過ごした。

こどもたちは半パン半袖。

 

 

みんなでラッピング講座。

風呂敷での包み方を習った。

よくできました。

 

 

水曜日

気温が急激に下がる。

 

 

木曜日

鶴見岳の頂きがうっすら白くなった。

昨日以上に寒い。

温泉が素晴らしく感じる。冬は芯まで温まって、本当に有り難く感じる。

なぜみんな温泉地に住まないのか不思議に思うくらいで。

東京に住んでいたころから、いつか温泉のある生活がしたいと思っていて、

そういう願いがなにかを方向付けるのか、いつの間に温泉地に住み、

そしてそこで仕事を得ることができたのだった。

 

 

金曜日

早朝に起きて、サッカー日本代表スペイン戦を観戦する。

勝利の歴史的瞬間に立ち会う。

ドイツやスペインには勝って、コスタリカに負けたというのは、

相手の隙を狙うスタイルでは勝機が生まれやすいが、

自分から創造的に仕掛けないといけない場合は弱いということなのか。

次戦はおそらくスペインやドイツほど強くないクロアチアで、

どう試合展開するのか、楽しみだ。

 

 

曙光をながめながら、朝を迎えた。

 

 

勝った首位通過した興奮そのままに映画を見に行く。

コゴナダ監督の「アフター・ヤン」をシネマ5bisへ。

揺蕩う線香の煙を眺めるごとく、ゆっくりとした時間と空間のなかにいた。

SFというくくりの中で東アジア的な固有な時空間を体験した。

 



土曜日

オフにする。

本を読む。

好きな本を読むからオフになる、というのが正しい。

 

 

教科書販売をしている書店に行って、いろいろ質問をなげかけると

すこぶる愛想が悪く、不愉快な気分になった。

教科書の一般販売というのは、どうも利益が少ないらしく、、

 

ブルーレイがいっぱいになりそうなので、ディスクに書き写す。

 

 

日曜日

午前中に対話勉強会。

今後の方針など語り合う。

意見がばらばら同士の者より、

同じ志を持つ者ほど、一緒にやっていくのは難しい。

わずかな差異がおおきな隔たりのように感じてしまうのだった。

 

 

 

すべて成熟は早すぎるよりも遅すぎる方がよい。これが教育というものの根本原則だと思う。

『春宵十話』岡潔