対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 12.18

「阿呆たれ!大阪は人間でいうたらへそや、大阪商人が闇稼ぎしたら、日本中にほんまの商人無うなってしまいよるわ、大阪商人の根性はなあ、信用のある商品を薄利多売して、その労苦で儲けることや、大阪の根性も知りくさらんと、ど性骨叩きあげたろか、闇屋…

光りを伝える

いやはや、なんのための議論になったのでしたかな!初めは健康のことだったのに、死ぬ話になっちまうなんて。チェーホフ『ヴェローチカ』 光を伝える!こういう言葉は、会話にも本にもありませんが、それを考え出し、頭の中に見つけ出したのですからね!『聖…

【開催報告】第七十八回 別府鉄輪朝読書ノ会

落ちついて考えて見ると、全く何も用事がない。行く先はあるが、汽車が走って行くから、それに任しておけばいい。 『第二阿房列車』内田百閒 11月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回みなさんと読んだ作品は内田百閒『第二阿房列車』でした。 別府に…

OAB大分朝日放送さんからこどもの哲学の取材・撮影を受けました。

OABさんが当フリースクールのこども哲学を取材・撮影してくれて、先日「じもっと!OITA」で放送されました。端的にこども哲学をまとめていただいて嬉しかったです。YouTubeにもアップされたので、ぜひご覧ください。 ↓ www.youtube.com

人間への全き無関心

長い、露のやどった口ひげを撫でながら、彼はずしりと馬にまたがって、何か忘れものがあるか、言い足りないかといったふうで、目を細めて遠くのほうを見た。いちばん地平線や果てしない曠野のあちこちに聳えている物見や古墳が、いかめしく、ひっそりと見お…

【開催報告】哲学カフェ大分 11.19

2年9ヶ月ぶりに対面での哲学カフェを開催しました。 久しぶりに会えた方、オンライン以外で初めて対面した方など、 「会う」ことの重みをじっくりと感じながら、 「会うって必要?」をテーマにみなさんと哲学していきました。 会うことの大切さを認識しつつ…

その藍いろの影といっしょに 舞踏の範囲に高めよ

〔断章六より〕衝動のようにさへ行はれるすべての農業労働を冷く透明な解析によってその藍いろの影といっしょに舞踏の範囲に高めよ宮沢賢治「生徒諸君に寄せる」 2022.11.7-13 月曜日 新装したサッカーシューズでこどもたちとボールをひたすら蹴る。 蹴って…

「誰かのけがを祈らない」人になるために

ついにはありがたいことにまったく顔を見せなくなったころ、ヘイノ・ヴァンダージュースは視野の隅の方で、粗面積みの石壁と波打つニレの木の合間にきらきらと光る翼の付いた物体が見えたような気がしたことが一度か二度あった。そして奇妙なことに、それが…

哲学プラクティス連絡会のご案内 11.12

11月12日にオンラインで開催される哲学プラクティス連絡会のワークショップに、 ファシリテーターとして参加します。 テーマは「対話のあとのファシリテーターのふりかえり、どうしてますか?」です。 ファシリテーター経験者やそうでない方にも、興味のある…

【開催案内】第七十八回 別府鉄輪朝読書ノ会

私の座席の窓は曇らない。 内田百閒『第二阿房列車』 十一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 今年は鉄道開業150周年とのこと。十一月はレールの繋ぎ目が刻む音を愛する究極の鉄ちゃん、内田百閒の『第二阿房列車』(新潮文庫)を読んでいきます。第一阿房…