2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 10.30 」十月は村上春樹と同い年ゆえにその栄光の影に隠れ、目立った文学賞を獲ることなく自死してしまった作家佐藤泰志氏の作品をとりあげます。没後30年、近年評価が著しく高まり、多くの作品が映画化されています。今回は『きみの…
林檎と梨。 それぞれの物の奥行きの違い。 林檎の方がより複雑に感じられる。 いや、深さの質が違うというべきか。 なぜセザンヌが執拗に描き続けたのか。 僕が完成することを求めるとすれば、それはより真実な、より難しい喜びのためだけであるべきです。 …
「だまされてるの?」 「わたし? だまされてないよ」 そのあと妙な沈黙があった。 『星の子』今村夏子 第七十六回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回とりあげた作品は『星の子』今村夏子でした。 新興宗教2世が題材となっていて、作品自体は2017…
普通は空気と総称される物質にも固体化に向かう極小の傾向があり、動物と呼ばれる生命体にも周囲に浸透していく気体状の深さがある。 『セザンヌ 画家のメチエ』前田秀英樹 2022.9.5-11 月曜日 小学生のうかりゆ見学。 発露するエネルギー、好奇心、想像力、…
人間は他人を救うとおなじ次元で、じぶんを救うというようにはできていません。 吉本隆明 2022.9.5-11 月曜日 言葉そのものが救済となるような地平へ。 宗教は救済の地平にはないことに気付け。 宗教がわかりやすすぎる。 株式会社のような宗教。 不可解さに…
◆「絵本 de 考えるカフェ」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を考え語り合いませんか?今回も谷川俊太郎の文章を読み…
そこでも重点は それらの原理による統一ではなく 複数への分岐とそれらのあいだのバランスだった 高橋悠治 2022/8/29_4 月曜日 オンラインで副代表と午後からずっと打ち合わせ。 自分たちのやりたいことが見えてきた。 詰まっていたもの、滞りのあったところ…
「教えてやる。おれとおまえ、将来結婚するんだよ」 「エッ」 『星の子』今村夏子(朝日文庫) ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 9.25 」九月は新興宗教2世を扱った『星の子』今村夏子(朝日文庫)を読んでいきます。(内容紹介)林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を…