2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『李陵・山月記』中島敦(新潮文庫) 九月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 九月はピース又吉さんもオススメの 中島敦『李陵・山月記』(新潮文庫)を読んでいきます。『山月記』は教科書以来の方も多いはず。漢文調のリズムが美しく凛々しい、習うより慣れ…
2002.10 Seoul 屈曲し続ける迷路のような路地を疲れを知らぬまま歩きに歩いた すべて成熟は早すぎるよりも遅すぎる方がよい。これが教育というものの根本原則だと思う。 『春宵十話』岡潔 一週間 8.23-29 月曜日 吉村萬壱先生とツイッターでやりとりする。別…
言葉以前の悲しみを、私は誰かに知って貰いたかったのだ。 『桜島』梅崎春生 八月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 毎年八月は戦争文学をとりあげているのですが、今回選んだ作品は、 講談社文芸文庫の梅崎春生『桜島・日の果て・幻化』でした。 はじめ…
悩める教師のためのオンライン対話を開催しました。 今回選んだテーマは「学歴は不要か?」でした。 学校教育の変革といったことを考える際に、いい大学を出て、いい会社に入るという考え方を変えていかないと、変革は起きないという前提で始めました。 初め…
好評の悩める教師のためのオンライン対話を開催します。 「悩める教師のための〜」とありますが、教師ではないけれど、一緒に考えたい方の参加もOKです。広く学校や教育について考えましょう。(僕自身も教師ではありません。)ファシリテーターのコメント今…
2002.10 Seoul 未知の国の朝の出勤風景のなかでわたしは彼らと同じ方向を歩いた。 行動の中心であるべきさまざまな人物が、諸事物が出現する多元的な質の差異のうちに入り込み、それらの事物と相互に浸透し始めるような世界は、笑いに満ちている。 『小津安…
八月の本読みに与ふる時間を開催しました。 今回読まれた本は以下の二冊でした。 『イーハトーブ温泉学』岡村民夫(みすず書房) 『どこでもいいからどこかへ行きたい 』pha(幻冬舎文庫) Oさんの読まれていた本の紹介文をアマゾンで読む。 家にいるのが嫌…
◆「オンライン・ソーシャルカフェ 8.21 」 今回のテーマは「幽霊って何なん?」です。夏の暑さを忘れるためか、ゾッとして冷える怪談話をこの時期はよく聞きますね。なぜ幽霊は語られるのか。リンクした記事を参考としつつ、信じる信じないに関わらず幽霊や…
2002.10 Seoul 壁の影が濃かった。壁から壁へ飽きることなく歩いた 人はどうして道を失うことの焦燥と脱出への冀求のみを語ってきたのだろうか、と考え始める。壁から壁へ、敷石の起伏と屈折に身をゆだねながら歩き続けているかぎりほとんど無限に歩くことの…
8月のオンライン哲学カフェを開催しました。 今回のテーマは「過去の行為をさかのぼって罰することとは?」でした。 SNSにおいて、過去の言動が永遠に「過去」になってくれず、いつも現前化した状態で表れるというインターネットの特性(書籍や手紙などなら…
◆「オン哲!8.14(オンライン哲学カフェ) 」 今回のテーマは「過去の行為をさかのぼって罰することとは?」です。国家レベルでは戦後75年経った今も続くナチスに加担した者への刑事責任の追及や、日本の周辺国への戦争責任など。個人のレベルでは、過去のセ…
2002.10 Seoul 町や人が活気に充ちているというより、いわく言いがたい疲弊を感じたが、よれたワイシャツや町の傾いた看板にくたびれた色気というものがあった。梶山季之が『性欲のある風景』で描いた高野山別院の大伽藍と色街が背中合わせにあった極楽坂の8…
大江健三郎『アトミック・エイジの守護神』と金在南『暗やみの夕顔』を読んだ。集英社の戦争×文学という一連のアンソロジー・シリーズは本当にすばらしいと思う。最初に原民喜『夏の花』。これ以外にない。2016年の8月の読書会で『夏の花』をとりあげた回は…
2002.10 Seoul 知らない土地に見覚えのある雨が降った 偉大な思想家の思索の全貌を薄く広く要約的に紹介するだけの「入門書」は、結局、何に対しても読者を「入門」させてくれない。 神学者 山本芳久 月曜日 昨日の読書会に参加された方から、1日置いて考え…