読書会
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 1.25」 新年明けて一月は、大好評の短歌の世界です。『あなたのための短歌集』木下龍也(ナナロク社)を読みます。 この中から一首お気に入りの短歌を選んで当日詠んでください。そしてあなたの短歌を一首つくって当日詠んでください…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 12.21 」 十二月はクリスマスにふさわしい題材の『ほんのささやかなこと』クレア・キーガン 訳 鴻巣 友季子 (早川書房)を読んでいきます。今年最後の読書会になります。 1985年、アイルランドの小さな町。 クリスマスが迫り、寒さが…
「恋愛なんて下半身の娯楽だって、聞いたことがあるよ」 『消滅世界』村田沙耶香 *** 別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回で114回目で10年近くになります。全国でも老舗の部類かな。 今回取り上げた作品は村田沙耶香さんの『消滅世界』でした。 セック…
桟橋を打つ波も、それを聞く人そばにいなければ、音がないのといっしょではないか?カモメの啼き声、風の歌、人の世のざわめき…もし耳に聞こえないのであれば、それはほんとうに鳴っていることになるのだろうか?生活の音を聴く健やかな耳があっても、はるか…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 9.28」 これから(限りなく小説に近い)エッセイも読んでいこうかなというところで、九月は『失聴』ハンナ・メーカ(鴻巣友季子訳)を読みたいと思います。 先日、佐賀のろう学校で開かれた、音のない世界での対話「ダイアログ・イン…
はじめて彼はこの世に置き去りにされている自分に気づいた。 『死のなかの風景』原民喜 八月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 毎年八月は戦争に関する文学を読むようにしています。 今年は第五回目でも読みました原民喜『夏の花』をみなさんと読んでい…
八月十五日は妻にとって初盆にあたるのだが、それまでこのふるさとの街が無事かどうかは疑わしかった。 『夏の花』原民喜 ◆「第111回 別府鉄輪朝読書ノ会 8.31」 八月は毎年戦争文学を扱っています。戦後80年の大きな節目の年に何を選ぶか、ずっと考えていま…
詩人になるか、でなければ何にもなりたくない ヘッセ *** わたし自身を師にしてわたしは学ぶのだ、わたし自身の弟子となるのだ 『シッダルタ』ヘルマン・ヘッセ(手塚富雄 訳) 七月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はヘルマン・ヘッセの『シッダ…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 7.27」 世界が発狂しているので、静謐なシッダールタの物語を読みたいと思います。何度も読み返している本です。いくつかの翻訳がありますが、私淑する手塚富雄先生の格調高い名訳で読んでいきます。 「この本には、正しくあれ、と言…
私を、いたわってくれた。人生の優しさに私は呆然とした。 『東京八景』太宰治 あっという間に満員になってしまいましたが、、 六月は桜桃忌、太宰治の命日です。又吉さんをはじめ、今なお熱狂的なファンを持つ太宰治。その中期作品群を読んでいきます。有名…
第百八回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回の課題図書は穂村弘さんの『短歌ください』でした。 この本を読んでお気に入りの短歌を探しつつ、事前に自作の短歌を作っていただき、それをみんなの前で詠むという初めての試みをしました。 読書会に創…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 5.25」五月は、短歌の世界に分け入っていこうと思います。 『短歌ください』穂村弘(角川文庫)を読みます。この中から一首お気に入りの短歌を選んで当日詠んでください。そしてあなたの短歌を一首つくって当日詠んでください読書会と…
「その「手伝う」っての、ちょっとやめてくれる?」 『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ 第百六回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は韓国の小説『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュを読んで、みなさんと感想を語り合いました。…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 4.27」 四月は、韓国のフェミニズム文学を扱います。『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ(ちくま文庫)を読みます。 韓国136万部、日本29万部、32の国・地域で翻訳圧倒的共感の声! 「これはわたしの物語だ」世界を揺るがした…
自分たちが弱いままでは安全に生きていけないことが悲しくもあった。 *** 自分は今、抗う人を見たかったのだ、と敬子は気づいた。抗う人たちの中にいたかった。 『持続可能な魂の利用』松田青子 三月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。年度末のお忙しい中…
日本の女の子たちが最弱に見えた。とても弱々しい生き物に。 --------- 敬子の頭に、今度ははっきりと、こう浮かんだ。 これでは日本の女の子が負けてしまう。 『持続可能な魂の利用』松田青子 ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 3.30」三月は、30代女性の推しとおじさ…
箱田光生は元旦那だ。まさかさんと付き合い始めたせいか、それとも平木さんに元旦那の話を聞かれたからかは分からないけれど、離婚から十年以上ほとんど私の頭を過ることすらなかった元旦那の存在が、なぜか今、少しずつ無視できないものになりつつあるとい…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 2.23」 二月は、中年の物語を扱います。金原ひとみ『ナチュラルボーンチキン』(河出書房新社)を読みます。 新しい世界を見せてくれーー。ルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の真逆のタイプの女…
一面だからこそ、もしかしたら、家族や、親友や、同僚には到達できない、その人の胸の奥の、ずっとずっと奥にあって、その人がその人である証拠のようなもの、世界でたったひとつのエンジンのようなものが駆動するのを、その音を、見たり聞いたりできるのか…
◆第百四回 別府鉄輪朝読書ノ会 1.26来年一月は、読書会をテーマにした小説をとりあげます。直木賞候補になっていますが、きっと受賞すると思います。お楽しみに♫ 本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。そんな幸福な時間をぎゅっと閉…
十二月、今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回とりあげた作品は初の詩集で、先月亡くなられた谷川俊太郎の詩選集2を集英社文庫から選びました。 最初に、簡単な自己紹介と全体的な感想、そしてこの詩集から一つお気に入りの詩を選んで朗読して…
なんでもないものの尊厳 『定義』谷川俊太郎 十二月は谷川俊太郎を追悼し、彼の詩を読みたいと思います。この読書会で詩を扱うのは最初で最後かもしれません。この詩集を完読し、当日はこの詩集のなかから一つ気に入った詩を選んでください。(できたら朗読…
ずっと思っていたことがあるんよ。人間が信仰を捨てることはままある、そいでも信仰を取り戻すことなんてできるんでしょうか。何かをふたたび信仰することはできるんでしょうか。 『かか』宇佐見りん 十一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は宇佐…
ちょっと前になりますが、大分合同新聞さんにて百回目の別府鉄輪朝読書ノ会を 取材していただき記事にしてもらいました。ありがとうございました。 これからも人文学、純文学の読書文化を微力ながら下支えしていきます。
ただ存在するということがいかに大変か、それに耐えられないから、みんな勉強したり働いたりするのかもしれなかった。 『植物少女』朝比奈秋 十月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今月は朝比奈秋さんの『植物少女』をみなさんと読んで感想を交わしまし…
以前この読書会でもとりあげた韓国の文学者ハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞しました!おめでとうございます。自分のことのように嬉しくもあり、納得です。いいとこ見てるなあー。 news.yahoo.co.jp 2021年に『菜食主義者』を課題図書としましたが、近…
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 10.27」十月は『植物少女』朝比奈秋(朝日新聞出版)を読んでいきます。美桜が生まれた時からずっと母は植物状態でベッドに寝たきりだった。小学生の頃も大人になっても母に会いに病室へ行く。動いている母の姿は想像ができなかった。…
「この世も終わりだよ。人間が一等車に乗り、書物が貨車にのせられるようになったら!」 『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア=マルケス 第百回目の別府鉄輪朝読書ノ会を無事開催できました。満員御礼でした。 参加者のみなさまといつもメニューを考えていた…
長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思いだしたにちがいない。 『百年の孤独』ガルシア=マルケス 『百年の孤独』ガルシア=マルケ…
ぼくがパレスチナで知っていた神も、やはりパレスチナから逃げ出していったのだということを、ぼくはもはや疑わなかった。 『悲しいオレンジの実る土地』ガッサーン・カナファーニー 俺はまた別の見方からいうと、俺達は商品的状態なんじゃあねえかって言い…