対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

読書会

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 9.25

「だまされてるの?」 「わたし? だまされてないよ」 そのあと妙な沈黙があった。 『星の子』今村夏子 第七十六回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回とりあげた作品は『星の子』今村夏子でした。 新興宗教2世が題材となっていて、作品自体は2017…

【開催案内】第七十六回 別府鉄輪朝読書ノ会 9.25

「教えてやる。おれとおまえ、将来結婚するんだよ」 「エッ」 『星の子』今村夏子(朝日文庫) ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 9.25 」九月は新興宗教2世を扱った『星の子』今村夏子(朝日文庫)を読んでいきます。(内容紹介)林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を…

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 8.28

待っている兵はいらいらしてきた。それほど彼等は若い女に接しなかったし、戦場に居ると不思議と女のことばかり考えるものであった。 『生きている兵隊』石川達三 八月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 八月は毎年戦争文学を読んでいて、今年は『生きて…

【開催報告】第七十四回 別府鉄輪朝読書ノ会

残された熱気とともに夜へむかい、ゆっくりと沈んでいこうとしている夏の夕刻は、いろんなものがこんなにはっきり見えるのに、いろんなものがあいまいだ。懐かしさとか優しさとか、もう取り返しがつかないことやものたちで満ちていて、そんなもやのなかを歩…

【七月のご案内】別府鉄輪朝読書ノ会 7.31

七月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 7.31 」七月は生誕、出生や反出生主義について考えたいと思います。川上未映子『夏物語』(文春文庫)を読んでいきます。(内容紹介)大阪の下町に生まれ育ち、小説家を目指し上京した夏子。38…

【開催報告】第七十三回 別府鉄輪朝読書ノ会

あのどぎ、おらは見つけでしまったのす。喜んでいる、自分の心を。んだ。おらは周造の死を喜んでいる。そういう自分もいる。それが分がった。 『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子 六月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は『おらおらでひとりいぐ…

【開催報告】絵本 de 考えるカフェ 6.22

6月の「絵本de考えるカフェ」を開催しました。 大人と子ども、プラスオンラインで繋いで進めて行きました。 今回とりあげた絵本はブレイディみかこ作「スープとあめだま」。 私が読み聞かせをするスタイルで物語を朗読し、 その後、この作品についての感想や…

【ご案内】絵本 de 考えるカフェ 6.22

◆「絵本 de 考えるカフェ 6.22」(対面のみ)最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を考え語り合いませんか?今回はホームレスや施し、夜回りについて大人もこどもも楽…

【6月のご案内】別府フリースクールうかりゆハウスのスペシャルイベント

6月のイベント情報のご案内です。 すべて別府市鉄輪のフリースクールうかりゆハウスにて開催します。 参加希望者は、以下の申込みフォームより参加したいイベント情報を明記して ご参加ください。 参加申込みフォーム。icloud以外のメールアドレスでの申請を…

【ご案内】第七十三回 別府鉄輪朝読書ノ会 6.26

体をがむしゃらに動かすと、熱くて息苦しくて一枚また一枚と服を脱いで、真新しい仏壇の前で、真っ裸で踊っていた日を桃子さんは忘れていない。 『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子 六月はベストセラーになり映画化もされ、63歳で作家になった若竹千佐子…

【開催報告】第七十二回 別府鉄輪朝読書ノ会 5.29

あの朝に感じためまいにも似た感覚は、ずっと昔、小学校から帰るときに経験したのとおなじものだが、自分のもっともな思い出のひとつになっている。あれはいったい何だったのだろう?女の先生がぼんやりした様子で、ほら、そよ風よ、あれが見えないの?と言…

【開催案内】第七十二回 別府鉄輪朝読書ノ会

「満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた。」 五月は以前この読書会で扱った川端康成の『眠れる美女』に着想を得て書いた南米のガルシア・マルケス最晩年の作品『わが悲しき娼婦たちの思い出』(新潮社)を…

「絵本 de 考えるカフェ」を開催します

絵本を読んで、そのテーマを深掘りし考える。絵本カフェを開催します☆ とき:4月28日(木)14時30分〜15時30分 ところ:別府鉄輪うかりゆハウス テーマ:「絵本 de 考えるカフェ」 一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! えほん:『ほっきょくでうしを…

第七十一回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

向かいのアパートで明かりのついている窓は三つだけ。さっきまで灯っていたのとは別の窓だった。あの窓のむこうでうごめいている人たちは、ヴィクトルのことになど何の関心もないだろう。できれば、この間の眠れない夜、目にしたあの女性の姿を見たかった。…

【開催案内】第七十一回 別府鉄輪朝読書ノ会

アラブ人にとって白は喪の色だといいます。 文字を奏でる鍵盤に指を持っていきながら考えた。 この世の生きとし生けるものには声があります。声は生きている証拠であり、幸せと哀しみの兆しでもあります。声は、大きくなることもあれば、途切れることもあり…

月刊「セーノ!」に掲載されました。

大分の情報誌月刊「セーノ!」4月号に、 別府鉄輪朝読書ノ会が朝活特集として掲載されました。 コンビニや書店で並んでいるので、ぜひ手に取ってご覧ください。

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 3.27

長い時間を、たった一人で過ごしてきたことに、自分が自分を哀れに思っているのだった。誰とも、何も分け合わなかった、この孤独が、自分の受けた罰かと思う。 『夜の谷を行く』桐野夏生(文春文庫) 三月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回取り上げ…

【開催報告】朗読部 3.26

かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、そう云えばあの色などはやはり瞑想的ではないか。玉のように半透明に曇った肌が、奥の方まで日の光りを吸い取って夢みる如きほの明るさを啣んでいる感じ、あの色あいの深さ、複雑…

【ご案内】別府鉄輪朝読書ノ会 3.27

「じゃ、はっきり聞くよ。おばちゃんは、人を殺したの?」 『夜の谷を行く』桐野夏生(文春文庫) 三月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 三月は毎年東日本大震災に関連した作品を読んでいます。あさま山荘事件から50年。今回は女性側の視点から連合赤軍のそ…

【開催報告】第六十九回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.27

が、みんなは自分の生活のことになると、「戦争」は戦争、「仕事」は仕事と分けて考えていた。仕事の上にますますのしかぶさってくる苛酷さというものが、みんな戦争から来ているということは知らなかった。 そう云えば、私は自分の生活に、全く散歩というも…

【開催報告】第4回 朗読部 2.26

2月の朗読部を開催しました。 今回みんなで朗読した作品は ・「平家物語」 作者不詳 ・「悲しき玩具」石川啄木 ・「ごんぎつね」新美南吉 の3作品でした。 どの作品もそれぞれ固有の作品世界があり、 それを朗読として声に出して表現していくことは、難しさ…

【ご案内】別府鉄輪朝読書ノ会 2.27

側から母親がものを云って書かせた、自分の子供のたどたどしい手紙や、手拭、歯磨、楊枝、チリ紙、着物、それ等の合せ目から、思いがけなく妻の手紙が、重さでキチンと平べったくなって、出てきた。彼等はその何処からでも、陸にある「自家(うち)」の匂い…

【開催報告】第六十八回 別府鉄輪朝読書ノ会

一方の手の指で永遠に触れ、一方の手の指で人生に触れることは不可能である。 『金閣寺』三島由紀夫 今年明けて初めての別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回の課題図書とした作品は三島由紀夫『金閣寺』。 三十歳の頃に書いた作品です。 観念と現実とを…

【開催報告】声の文化を楽しむ朗読部 1.29

朗読部を開催しました。 今回朗読した作品は、 ・「初恋」島崎藤村 ・「平家物語」 ・「夢十夜」夏目漱石 ※第一夜のみ どの作品も、凜々しい韻と響きがあり、 みなさん楽しみながら、味わいながら、朗読していきました。 他人の成長はすぐわかるけど、自分の…

【開催案内】声の文化を楽しむ「朗読部 1.29」

◆(新企画)声の文化を楽しむ「朗読部 1.29」声の文化、「朗読」を楽しむ会を発足しました。その名も「朗読部」。それも児童書などの読み聞かせではなく、文芸作品を中心とした大人の朗読練習会です。今回で3回目になります。 ○朗読課題図書1:詩『初恋』島…

【開催報告】第十二回 本読みに与える時間 1.23

新しく始めたこの本読みの企画も、もう一年が経とうとしています。早いですね。 新しい企画を思いついたら、実際にやってみる。 それも即。このスピード感と勢いが大事。 でも継続してできるかは、また別のテーマ。 参加者(支持)がなければ、続けたくても…

【開催案内】本読みに与ふる時間 1.23(オンライン)

大分・別府は深夜とても揺れましたが、みなさん大丈夫でしょうか? 余震が続いていますので、気をつけましょう。 いまはとても眠いです。 明日オンライン開催の「本読みに与ふる時間」の案内です。 *** 「本読みに与ふる時間」とは各自が日曜日の朝にPCの…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 1.30

一月は100分de名著でも取り上げられた三島由紀夫『金閣寺』(新潮文庫)を読みたいと思います。「華麗な文体、極限の孤独、そして、燦然たる絶対の金閣」平野啓一郎内容紹介 (Amazonより)「美は…美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」。吃音と醜い外貌…

含羞の彼方に

以前鉄輪朝読書ノ会に参加した女性Aさんが、男性Bさんの言った「男は優しい女が好き」という発言に怒りを覚えたというブログの記事を読ませていただいた。それは女にかける呪いの言葉だと。 私はファシリテーターとして現場で、AさんがBさんの発言に対して違…

【開催案内】本読みに与ふる時間 12.26

12月の本読みに与ふる時間(オンライン)の案内です。 参加希望の方は最後の申し込みフォームよりお願いします。 参加費はかかりません。 「本読みに与ふる時間」とは各自が日曜日の朝にPCの前で好きな本を20分間読む、その時間をオンラインで共有するという…