対話と人と読書|哲学カフェ大分

大分市で哲学カフェ大分を別府市で別府鉄輪朝読書ノ会を開催しています。

読書会

【開催案内】第五十八回 別府鉄輪朝読書ノ会 3.28

『JR上野駅公園口』柳美里(河出文庫) 東日本大震災から10年が経とうとしています。 毎年3月は震災に関連する本を読むようにしています。 この震災を遠く九州で体験した私は、第三のコミュニティの重要性に気付き、この読書会を立ち上げるきっかけにもなり…

【開催報告】第五十七回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.28 『深い河』遠藤周作

地面では傷ついた兵士の呻き声や泣き声が聞こえるのに、小鳥たちはまったくそれに関心がないように、ひたすら楽しげに鳴き声をかわす。 『深い河』遠藤周作 第五十七回の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回の課題図書は『深い河』遠藤周作でした。 キ…

【開催報告】第五十六回 別府鉄輪朝読書ノ会

バッグの底から、髪の先から、ひじからあごから雨は流れ落ち、わたしはスニーカーのなかで雨を踏み、これ以上はひきのばせないくらいの長い一歩を何度もかさねた。角をまがるところまで来たとき、目を閉じて、息を吐いた。そして祈るような気持で五秒をかぞ…

【開催報告】第五十五回 別府鉄輪朝読書ノ会 11.22 『過ぎ行く人たち』高橋たか子

他の人々の夢だったものを、どういうわけか私が背負って、ここまで何十年も来たらしい。そうかどうか?だから、思い出す。思い出してきた。言うに言われぬ懐かしさをもって。その人を。 『過ぎ行く人たち』高橋たか子(女子パウロ会) 十一月の別府鉄輪朝読…

【開催案内】第五十六回 別府鉄輪朝読書ノ会 12.20

そうですね、三束さん。なんでもないのに、涙が出るほど、きれいです。 『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子(講談社文庫) 十二月、今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 十二月の人恋しい季節に、思い切りの恋愛小説を読んでいきます。 内容紹介 (…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 11.22 『過ぎ行く人たち』高橋たか子(女子パウロ会)

十一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 十一月はフランス巡礼の旅を小説にした 高橋たか子『過ぎ行く人たち』(女子パウロ会)を読んでいきます。女子パウロ会さんは初めて扱う出版社です。お楽しみに! ○課題図書:『過ぎ行く人たち』高橋たか子(女子パ…

【開催報告】第五十四回 別府鉄輪朝読書ノ会『赤目四十八瀧心中未遂』

あの帽子は わたしがころんだすきに 波にのまれてしまったのです ひろってください 帽子は波にのってただよっています ほら すぐ手のとどくところに あなたが一生懸命 手をのばしたのはわかっています 今日は 海の水がおこっている日 あなたをさえ 波がのみ…

大分合同新聞に掲載されました。10.15

2020年10月15日付 大分合同新聞掲載 今日の大分合同新聞に別府鉄輪朝読書ノ会が記事になっています。 なかなかのQ数の大見出し、そしてカラーで、けっこう目立っていました。 取材して記事にしていただいたWさん、ありがとうございます。 そして、その影響…

【開催案内】第五十四回 別府鉄輪朝読書ノ会 10.18

「まあまあ、ええ。あんたの腐れ金玉が歌歌いよるが。」 『赤目四十八瀧心中未遂』車谷長吉 こんにちは。 十月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 十月は『赤目四十八瀧心中未遂』車谷長吉(文春文庫)を読みます。 僕にとっては奇跡のような小説です。作…

【開催報告】第五十三回 別府鉄輪朝読書ノ会 9.27

この家には、悪はありません。 『眠れる美女』川端康成 九月も末の朝は涼風というか肌寒いような風が吹くなか、 五十三回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回の課題図書は『眠れる美女』川端康成をみなさんと読んでいきました。 ガチの変態小説と銘…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 9.27『眠れる美女』川端康成

「秘仏と寝るようだ。」 『眠れる美女』 「私のいつも孤独の部屋であるが、孤独ということは、なにかがいることではないのか」 『片腕』 眠れる美女・片腕・散りぬるを(新潮文庫) 九月の別府鉄輪朝読書ノ会は気分を変えて変態小説を読んでいきたいと思いま…

【開催報告】第五十二回 別府鉄輪朝読書ノ会 8.23『火垂るの墓』

暮れるにしたがって、風のたび低くうなりながら木炭は赤い色をゆらめかせ、夕空には星、そして見下せば、二日前から灯火管制のとけた谷あいの家並み、ちらほらなつかしい明りがみえて、四年前、父の従弟の結婚について、候補者の身もと調べるためこのあたり…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 8.23 『火垂るの墓』野坂昭如

『アメリカひじき・火垂るの墓』野坂昭如(新潮文庫) 八月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。会場のコロナ対策については消毒液の準備や常時換気などで対応をしています。マスクは各自でご準備いただければと思います。参加を希望される方はこのメールへの返…

【開催案内】悩める教師のためのオンライン読書会 8.9 「ほめる」ことについて考える

『学校は、何をするところか』苫野一徳 前回好評だったオンライン読書会です。「悩める教師たちの〜」とありますが、私も含めて教師ではないけれど、一緒に考えたい方の参加もOKです。広く学校や教育について考えましょう。また本を入手できずに読めなかった…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 7.26『未成年』

七月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 イアン・マキューアン『未成年』(新潮クレスト・ブックス)を 読みたいと思います。リアルな対面式での読書会です。 別府の鉄輪温泉にあるここちカフェむすびのさんで毎月1回開催しています。 内容紹介 (「amazon」…

【開催報告】第五十回 別府鉄輪朝読書ノ会『芽むしり仔撃ち』

第五十回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 昨晩は激しい雷雨でしたが、今朝になって晴れ渡る良い天気となりました。 今回の課題図書は大江健三郎二十三歳のときの作品 『芽むしり仔撃ち』をみなさんと読んでいきました。 初大江健三郎という方も多く…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 6.28『芽むしり仔撃ち』

大江健三郎二十三歳(1958年)のときの作品 ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 6.28」 六月はコロナの閉塞状況の今こそ読みたい大江健三郎の代表作『芽むしり仔撃ち』(新潮文庫)をとりあげます。 内容紹介 (「MARC」データベースより)絶望的な"閉ざされた"状況にあ…

【開催報告】第四十九回 別府鉄輪朝読書ノ会 5.31『三つ編み』コロンバニ

五月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 緊急事態宣言が解除された影響か参加者もすこし戻ってきました。 今回読んだのはベストセラーになったレティシア・コロンバニの『三つ編み』。 ベストセラーになっただけあって、とても読みやすい作品で(褒め言葉…

【開催報告】悩める教師たちのオンライン読書会 5.2

GW中は、なかなか外に出られないこともあり、 いくつかのオンライン対話の企画を実施してみました。 5月2日は「悩める教師たちのオンライン読書会」と称して、 『学校は、何をするところか?』苫野一徳×菊池省三(中村堂) を事前に読んでいただき(読まなく…

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 4.26 『ペスト』アルベール・カミュ

だれもいない無人の読書会を夢想する。 今回は三密を避けるかたちで、三人でカミュの『ペスト』を読んだ。 本はどこにもいかない。読まれることを待っている。 むすびのさん提供の軽食は世界最小のパスタというクスクスでした。 ご参加ありがとうございまし…

【開催案内】悩める教師たちのオンライン読書会 5.2

こんにちは。「対話と人と読書」を主催していますシミズです。 いかがお過ごしですか? さて定期的に集まって対話の場をつくっていた哲学カフェ大分ですが、コロナウィルスの影響で場所を借りるのも難しくなっています。ただ今は禍転じて…この状況を一つのチ…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 4.26

「こいつは長くは続かないだろう、あまりにもばかげたことだから。」 『ペスト』アルベール・カミュ 1947. 四月は『ペスト』を読んでいきたいと思います。 *イベント参加の自粛要請などがあった場合は、延期する可能性があります。 『ペスト』(1947年)A・…

【開催報告】第四十七回 別府鉄輪朝読書ノ会

日常生活のなかでこそ私は被災した。 『美しい顔』北条裕子 三月も終わり。 別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと『美しい顔』北条裕子(講談社)を読んでいきました。 寒い日曜日でしたが、コロナ対策の為窓を全開にし換気をとりながらの …

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 2.23「おくのほそ道」松尾芭蕉

二月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はなんと古典の「おくのほそ道」松尾芭蕉を みなさんと読んでいきました。 学生の教科書以来の再読という方がほとんどで、 芭蕉の印象が変わったという声が多く聞かれました。 没する5年前に書かれたこの紀行…

【開催案内】第四十六回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.23『おくのほそ道』松尾芭蕉

こんにちは。 二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 二月は古典『おくのほそ道』松尾芭蕉 ビギナーズ・クラシックス(角川ソフィア文庫)を みなさんと読んでいきたいと思います。 ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。 内容(「BOOK」デ…

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 1.26 『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(作品社)

この突然の不確かさは、すべての男が味わうものなのだろうか。 『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(東江一紀訳) 一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今日は女性4名男性3名の参加者で、 ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』(作品社)をみなさんと…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 1.26『ストーナー』

こんにちは。 新年明けて一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 一月は久々の海外文学『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(作品社)を みなさんと読んでいきたいと思います。 ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。 amazon内容紹介 これは…

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 12.15 『図書室』岸政彦

今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと岸政彦さんの『図書室』同収録の『給水塔』を読んでいきました。 男性3名、女性5名の計8名の回となりました。ご参加ありがとうございました。 ふだんどれだけ荒んだ、腐った、暗い穴の底のよ…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 12.15『図書室』岸政彦

年内最後、十二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 十二月は大阪シリーズラストの岸政彦さんの『図書室』をみなさんと読んでいきます。同収録のエッセイ『給水塔』も読みます。 大阪出身のむすびの店長河野さんの特製メニューもお楽しみに! 内容紹介 …

【開催報告】第四十三回 別府鉄輪朝読書ノ会

十一月の別府鉄輪朝読書ノ会は、谷崎潤一郎『春琴抄』を みなさんと読んでいきました。 今回は13名(女性9名、男性4名)の参加構成となりました。 究極の愛のかたちについて、また変態について、 朝から盛り上がりました。 SとMの支配と服従の関係は、見た通…