対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

読書会や哲学カフェの見学について

いつもお世話になっている羯諦寺の門



私が主催している別府鉄輪朝読書ノ会や哲学カフェを一度見学したいという申し出がたびたびあります。ご関心をもっていただき、たいへん有り難いことではありますが、見学の受付はしていません。

 

そもそもこれらのイベントには見学という概念がありません。人生に見学がないように、直接参加することが全てです。

 

どんな場なのか、どんな人が集まっているのか、その不安からまずは見学でという気持ちはわかります。でもその不安を乗り越えて、勇気をもって参加していただける方と私は対話の場を楽しみたいと思います。(何より同じ対話、同じ人はないのです)

 

参加してみたら、期待したものと違う会であるかもしれません。口コミや星印がないので、自分でまず体験して、自分のなかで星印をつけるしかありません。コスパもタイパも悪いかもしれませんが、意外にも人生の宝となるような体験をするかもしれません。賭けのようなものです。でも命まではとられない賭けです。

 

どうでしょうか?

フリースクールやこども哲学の見学は別です。

 

 

私はカフカの『掟の門』という作品が好きです。

 

ある男は門を入ろうとしますが、門番がいて中には入れてくれません。

門番は男が入るのを拒絶します。門に入ることを男はためらいます。

長い年月の間、門に入ることができません。

ついに臨終間際、男は自分以外にこの門を訪れる者がいないことに気づきます。

 

 

「この永い年月のあいだ、どうして私以外の誰ひとり、中に入れてくれといって来なかったのです?」 いのちの火が消えかけていた。うすれていく意識を呼びもどすかのように門番がどなった。「ほかの誰ひとり、ここには入れない。この門は、おまえひとりのためのものだった。さあ、もうおれは行く。ここを閉めるぞ」