対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

「何だかいい日になりました。」

 

 



 

 

「たまには遊びにきてください」いいちこ

 

 

 

 

2023.2.27-3.5

月曜日

いい天気だった。

目に映る色彩に赤や黄色がはいってくる。

花粉症の不快感とは別に待ち望んだ季節の生のよろこばしさと直結す。

 

 

火曜日

花粉というものの不快感が気力を奪うことも。

 

 

水曜日

3月になった。

月が替わるとなにかが刷新される思いが年々強くなっているようだ。

 

 

はだしのゲン」が広島の教科書から削除されるとの報道。第五福竜丸の記述も。

あの「ギギギ…」こそ、こどものわたしの心を掴み心胆寒からしめたものだったのに。

 

 

木曜日

こどもへの教育というのは、ひとつは心に火をつけること。

やる気はその場限りのものだが、「火」は生涯にわたって燃え続ける。

 

 

金曜日

調子がとても悪い一日だった。

季節の変わり目と花粉による不快感からだろう。

絶不調なときはとにかく動かないに限る、猫のように。

 

 

土曜日

10時間くらい寝たら精神が復調してきた。

 

OPAMへiichikoの広告デザインを長年手がけてきた河北秀也の展覧会へ。

彼のつくった世界観は、間違いなくある時期まで多くのひとの心の裡にあったと思う。

力の抜いたコピーと余白を生み出す写真。

 

 

恩地孝四郎の作品も見られた。

恩地孝四郎はわたしがかつてグラフィックデザインを志したきっかけになった

デザイナーだ。特に彼が手がけた「書窓」の表紙のデザインは今見ても心躍った。

そこなにも隠されたものがないのに、見れば見るほどミステリアス。

 

 

 

日曜日

あたたかい。

春うらら。

 

夜臨書をする。

墨の薫りがすばらしい。

一月の書き初めのときと比べて、だいぶ上達したと自分でも思う。

眼ができる。腕と倶に。

ひとつひとつ階段を昇る。

今日は今日、明日は明日。

 

 

二ヶ月前の書

昨日の書

 



 

人間生まれてきたら〈ひと〉としてでありますけれども、これが本当の人間になることがむずかしい。

 

手島右卿 語録