今回は別府市教育委員会からの依頼である「哲学対話de交流〜未来の公民館をみんなで考えよう!」最終回の3回目でした。連日の哲学対話でしたが、こちらも大きな手応えを感じられた会になりました。
5月、8月とあって、今回10月が3回目のラスト。当初の目標としてわたしのなかで、ただ話し合って終わりにするのではなく、哲学対話をして本質をつかみ、そこに集まった方々のなかで結論を出し、現実社会を実際に1cmでも変えていくようにもっていくこと、そのダイナミズムを体験することの重要性が念頭にありました。
むろん、それこそが一番難しいことで、道しるべはなく自分としては哲学対話をして、できるだけ楽しい雰囲気のなかで、みんなからアイデアを引き出していくという産婆役で結果の保障はないのでプレッシャーがありましたが、最後はとてもうまく結論が導かれて自分ながら感動を覚えたほどです。時間が短いなか、ひとつの達成に到ったことにほっとしました。3年計画でこの公民館を未来の公民館にしていくということなので、私も今後とも力になっていきたいと思います。
前回の振り返りをしつつ、再度コンセプトを練り直しました。
・ナチュラル
・越境する
・公民館 2.0
・つながる(HUB)
「公民館」という名前がもう古いのではないのか。
また公民館の活動が盛んな長野県の飯田市に行ってきた方が、
その報告をしてくれました。そこでは〈ふらっと会議〉なるものがあって、
特に目的はなく老若男女がふらっとに集まって対等に(フラットに)話をしている
とのことでした。そしてそれが可能になっているのは、勉強部屋があって、
若い人が集まりやすい環境になっていると。
この辺りの流れは前回でも話されて、再度〈勉強部屋をつくる〉という主題が
出てきました。
前半部はコンセプトの練り直し、
後半はついにこの公民館のキャッチコピーを考える段階にきました。
幾つかの例を参照にしながら、みなさんに考えてもらいました。
・今日、公民館行かない?
・今日、公民館行こうへ?
・公民館2.0
・そうだ、公民館に行こう!
・推しの公民館ありますか?
・こんな事もできます!
・公民館って何?
・公民館で時間をつぶそう!
・ここは「はみ出す」公民館です。
・100円コーヒーあり。駐車場無料。
・寄ろうよ公民館
・タダで勉強できちゃいます
・新しい公民館。ふらっと!じわっと!楽しいよ!!
・新しい未来はココから
どれもステキなキャッチコピーで、なにより3回通して哲学対話の成果が反映されていることに自分として満足感を覚えました。月替わりで全部使っていこうという話もありましたが、代表を選ぼうと言うことで投票しましたら、
「今日、公民館行かない?」
が選ばれました。
(「今日、公民館へ行こうへ(大分弁)」は否定を認めないような強さを感じる・・「行かない?」の方が相手に選択権がある!)
やりたいこととして多世代が集まりやすい「ふらっと会議」をつくる、
その足がかりとして、勉強部屋を作る。その道筋も見えました。
対話の力が現実(地域)を変えていく。
それを他の参加者の皆さんとこれからも感じ取って、前に進みたいです。
また対話の場でお会いしましょう。