こんにちは。
哲学カフェ大分を開催しました。
今回はソクラティク・ダイアローグの超超短縮版で3時間かけて、
「幸福」についてみなさんと考えました。
流れとして、
1 ルール説明と簡単な自己紹介と問いとエピソードの発表(40分)
2 体験・エピソードを分類し、中から 2 つを選び、深掘りする(30分)
3 共通の特質同士の関連や根拠となっているものを考える(50分)
(途中休憩5分)
4 「幸福」についてのまとめの文章をつくる。「幸福とは~である。」(30分)
5 まとめの文章が 1 の問いに答えているか吟味する(15分)
6 片付け(5分)
2が以外と難しく、予想通り時間は全然足りませんでしたが、、
最後には、
・幸福とは(何かからの)解放である
・幸福とはやってくるものであり、努力して没入し手に入れるものである
・幸福とは、押しつけられる世間の〈客観的な幸福観〉との戦いである
・幸福は、後から気付く(評価される)ものである
との本質が得られました。
最後、子どもの世界は〈幸福〉ではなく、今ここの〈面白さ〉を探究している
との指摘があり、深掘りしたいエピソードに選ばれた、
「幸福とか不幸とか関係のない世界をつくる」とも響き合って、
私としては一歩抜き出て、違う風景が見られた感触がありました。
通常の哲学カフェとソクラティク・ダイアローグ(以下SD)の違いとして、
私が感じたのは、SDの方がファシリとしての対話への介入度が高く、
面ではなく線的進むため、意表を突いたような意見や無意識が出にくいかもしれない。
SDはみんなで突き進む〈協力ゲーム〉のような感じもあり、終わった後の達成感も
強いけど、文脈から著しくかけ離れた個人的なつぶやきような意見は抑圧されるかも
しれない・・
まだSDの経験値が少ないので、これからも研鑽したいと思います。
がっつり合宿形式でしたい!との意見もあり、今後の検討課題とします。
ご参加ありがとうございました。