対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】こども哲学の時間 7.17

 

 

7月の「こども哲学の時間」を開催しました。

 

オカユくんも寝ながら始まりの時を待っています。

 

 

 

定刻になり開始。

はじめに自己紹介とアイスブレイクの質問。

「ストレスに打ち勝つために何をしていますか?」

 

体を動かす、好きなテレビ番組を見る、音楽を聴く、運転する、

悲しみ(ストレス)をしっかり味わう、人に話す、逃がす、小さくする、寝る、

先のことを考えない、楽しく飲むお酒、などなどありました。

 

少し場があたたまってきたところで、

今日皆さんが事前に用意していただいた問いを聞いていきました。

 

Q 頭が良いって、何だろう?

Q 普通って、何だろう?

Q 欲の扱い方とは?

Q 何のために生きているのか?

Q 深く考えることは必要なことか?

Q 悪いと分かっている相手にできることはあるのか?

Q 怒りの扱い方とは?

Q 誰もが幸せになる社会は可能か?

Q どうして自分は充分ではないという思いが出てきてしますのか?

 

 

どれも取り上げたい重要な問いですが、投票して1つに決めていきました。

 

今回は「誰もが幸せになる社会は可能か?」をテーマにみなさんと考えていきました。

 

 

 

 

・社会が制度的に包括しても幸せを感じられない場合もある

・社会が目指す幸せと個人が感じる幸せは別?

・社会が安心感を提供すること

生存権

・自殺の多い社会

・とりこぼしのない社会とは

・中学の教室のなかの「助け合おう」という空気がない

・全体の幸せと自分の幸せのつながり

・1番は一人しかなれない世界のなかでの幸福とは

・「これでもいっか」という態度

・不幸だと思える人を見て「自分は自分」と言えるのか

・ポジティブシンキングではない、幸せ以外の価値観を考えたい

・すべてに光と影、白と黒がある

 

・誰もがいつからでも幸せになれる可能性のある社会(弾力性)

・誰も絶望しない社会

・安心して絶望できる社会

・頼れるための装置が必要

 

・資本主義にのまれてしまった幸せ

・どこまでが社会か

・自分と社会とのバランス

・押しつけの愛、やりすぎのサービス

 

・迷惑をかけてもいい社会

・排除されない社会

・もう一回立ち上がれる社会

・面倒くさいことをやる

フリースクールもそういった社会のひとつに

 

・子どもたちにはいつからでもやり直せることを伝えたい

・ただ生きていればいいんだという価値観が日本では難しいことを、

子どもたちは感じている。

 

などなど対話しているうちに時間になりました。

 

「誰もが幸せになる社会」を阻害している要因が、すでに学校や家庭という小さな社会のなかに存在し、資本主義社会の流れのなかで抗しきれずに誰もがその片棒を無意識にでも担いでしまっている。それゆえフリースクールのように、小さなコミュニティから、オルタナティブな価値観を感じられるような空間が社会には必要だと改めて思いました。

 

私が継続して開催している哲学カフェやこども哲学、読書会も、そのような場でありたいと考えています。学校に足が止まりがちな子どもさんの胸の中にある違和感を大事にして、あなたは間違っていないと言える社会にしたいですね。

 

 

 

オカユも耳を立てて参加

 

 

 

ご参加ありがとうございました。

ネコのオカユくんもじっと傾聴していました。