対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】散歩する哲学カフェ(哲学ウォーク)@別府 その3

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次に手が挙がったのはMさん。

一度通った商店街を戻って、露天の八百屋さんの前に行きました。

 

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Mさんが引いた哲学者?の言葉は、

「人はパンのみにて生くるものにあらず 新約聖書

そこから導き出したコンセプトは

「パン以外のそれぞれ違う食べもの」

この場所を選んだ理由は

「人間は食(パン)だけでは生きていけず、各々生きていくために必要なものがあって、それはこの沢山の野菜のように多岐多様でそれぞれの輝きがあるから」

 

他の参加者からの問いは、

「あなたにとってパン以外のものは何ですか?」でした。

 

 

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最後に手が挙がったのはSさん。

 

 

 

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Sさんが引いた哲学者の言葉は、

「哲学者はこれまで世界を解釈してきたにすぎない。だが大切なのは、それを変革することだ。 カール・マルクス

 

そこから導き出したコンセプトは

「変革」

この場所を選んだ理由は

「もう古くなった地方の路地がある場所でも、革新的なFree-WiFiが完備されているから」

 

他の参加者からの問いは、

「あなたにとってのFREE-WiFiって何ですか?」でした。

 

 

 

全員の発表が終わったところで、近くの喫茶「アホロートル」に立ち寄り、

まとめの対話をしました。

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詳細は割愛しますが、この場所で各々の参加者に問われた問いを、珈琲やドリンクを飲みながら、ゆっくりと答えていきました。

 

僕が驚いたのは、普段坐ってする哲学対話よりも活発で深掘りのある意見が出ることでした。歩くことと考えることの相性のよさ、問いを即答せずにキープして自分のペースで考え続けられること、散歩する哲学カフェの可能性について改めて考え直しました。

 

あと不思議だったのが印象論ですが、みなさん、その人らしい哲学者の言葉を引いているような感じがして、その言葉と親和性がとてもあったなあと。偶然と必然を同時に見たような感じがありました。

 

 

ご参加ありがとうございました。

 

 

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喫茶アホロートルでの対話の一場面。

 

 

「散歩する哲学カフェ(哲学ウォーク)@別府」の報告は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。