対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】Happy Education × 哲学対話 11.4

 

 

今日はいつも開催を楽しみにしているHappy Educationさん主催のイベントに哲学対話のファシリテーターとしてお呼びいただきました。
 
想定以上に集まっていただき、たいへん熱量のある現場となりました。
 
最初に脇こなぎ教諭の玖珠町立学びの多様化学校の報告があり、みなさん熱心に聞かれて質疑応答も途切れのないものでした。
 
場を充分に温めていただいて、「学校とは」というテーマで哲学対話に入りました。
 
アイスブレイクの質問として、事前にアンケートでとっていたみなさんの問いのなかから一つ「Q 学校から出てずっと時間が経っても覚えていることは?」を選んで自己紹介してもらいつつ、みなさんの問いを発表してもらいました。みなさんのいろんなエピソードと問いが聞けて、この時点でもうお腹いっぱいでしたが、気を取り直して対話に突入。
 
残り時間は少ないものの、「先を急がない」ことを理念として哲学対話を開始しました。中心となる問いは「Q 学校でしか学べないことはあるのか? 」に設定しました。
 
多様な意見が聞かれる中、最初にあった考えがぐらぐらと揺らいでいく体験をされた方も多かったようです。他者の意見を聴くことで自分が変容していくのも、ひとつのダイナミズムです。
 
ご参加ありがとうございました。子ども対象でも大人対象でも、いろんな場所で哲学対話が広がっていくことを望んでいます。いつでもお声がけください♫
 
 
【みなさんの学校に対する問いです】

・学校とは誰が何を学ぶところなのか?

・何を学ぶための場所か

・学校とは、子どもが安心して過ごせる場所。そうでなければいけないですよね。
でも、安心できない場所になってしまう子がいる。どう寄り添うか日々考えさせられます。

・学校とは?という根本を問い直すことで、じゃどう子どもに関わる?本当にその指導、指示、命令が必要?と、いろんな問いがクリアになる。どの学校でも、こういう問い直しを時間をかけて年度当初すれば、教職員の共通理解がはかられ、すごく働きやすい、子どもにとっても学びやすい学校になるのでは?と思う。多様化社会の中で設立された多様化学校。これからさらに加速していく、多様な社会への変化を前に、まずは私たちが多様な価値観の地図を広げねば!哲学を通して、場に集まったみんなで最適解を探したいですね!楽しみにしています。

・楽しいと思えることを学ぶところ

・学校に行く意味とは?
学校は行くべきところ、行く方が良い、という風潮(深層心理での自分の想い?)があり、他の選択肢をしたとしても、学校に戻れるのがゴール、のように感じてしまう。
・学校に行かない選択をした子たちの明るい道とは??

・教師が1番伝えられることや教えていくべきことってどんなこと?

・行きたい学校ってどんな学校?

・ICTなども発展し、家庭での学習やその他塾などでの学習が可能になっている中わざわざ「学校」で勉強する意義とはなんだろう
・グレーゾーンと呼ばれる子どもたちに必要な手立てってなんだろう。

・明治政府により創設された、、、

・学校で学べるものは何か?

・何(誰)のために学校はあるのか?
・従来型の学校はオワコンなのか?

・学校から出てずっと時間が経っても覚えていることは?(学校におけるどんなことが自分の人生に残ったか?)

・公教育の目的とは?

・学校とは何をする場所ですか?

・何故か 学校がドンドン閉じられた場になっているように感じられています。
学校の仕組みに乗れる子も ずれる子も 先生も 保護者も少しほころびがあってくれないと ゆるく呼吸が出来なくて 苦しくて堪らないのでは?と思います。

・学校とは、個人を育てる場なのか、集団を育てる場なのか。集団を扱いながら、個人を育てることができるのか。

・どんな未来をつくるのか

不登校、教員の離職率などマイナスのイメージや困りなども増えているけれど、自分の人生の多くの時間を学校で過ごしできてもなお、この仕事を続けているということは魅力もたくさんあるなと。そして、人それぞれ魅力が違ってたくさんの幸せが見つかる場所にしたいのに、そう感じられなくて辛い思いをする人がいるのをどうしていけばいいのかな。

・学校の「義務」教育とは何か?

・今の学校(小中高それぞれ)に求められているものは何なのか?
求められていることを実行するのに、どのような環境・対策が必要なのか?また、それを弊害していことは何なのか?

・何を学ぶものか。

・転入、転校することにはどんな意味が含まれ得るでしょうか。場所の移動をして新しい人と会うことだけではなく、今までいた環境から与えられた影響が、新しい場所における自分の中で変わっていくことでどういった変化が予想できるのか疑問に思いました。

・学校は子どもにとって必要なのか?
今の子どもたちに必要な力をつけられているのか?

・学校はなぜ変わらないのか?

・社会に出るまでに学ぶべきことはなんだと思いますか

・学校とは、子ども時代にぜひあって欲しいもの。我が子を見ていても、あのいろいろな人が集まる場で楽しみ悩み、乗り越えていく経験が生きていく上で必要だと思っています。その過程で大切なことが友人、家族、先生、自分の周りのいろんな人との対話だと思っています。その上で自分自身と対話しながら、自分はどう生きていくか日々の数々の選択を選んでいるのだと。学級担任として、38人の児童と向き合い可能な限り、直接でも間接でも関わっていきたいと思っています。


・日常生活の中での対話は自分も子どもたちもよくなっているなーと感じることも増えたのですが、授業中の対話が本当に意味があるものになっているか自信がなく、今回の参加につながりました。授業中の対話をどう仕組んでいけば、本当に子どもたちの力になるのか勉強したいです。