対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催案内】第二十一回 別府鉄輪朝読書ノ会

f:id:kannawadokusho:20171210092503j:plain

 

12月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。年内最後の読書会は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(角川文庫)をみなさんと読んでいきたいと思います。同収録の「よだかの星」などの作品も読んでいきます。

 

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

―永久の未完成これ完成である―。自らの言葉を体現するかのように、賢治の死の直前まで変化発展しつづけた、最大にして最高の傑作「銀河鉄道の夜」。そして、いのちを持つものすべての胸に響く名作「よだかの星」のほか、「ひかりの素足」「双子の星」「貝の火」などの代表作を収める。

 

 

 

ご興味ある方はホームページよりお申し込みください。

kannawanoasa.jimdo.com

 

【開催報告】第二十回 別府鉄輪朝読書ノ会

 

第二十回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回とりあげた小説は武田泰淳の『ひかりごけ』。新潮文庫には『流人島にて』『異形の者』『海肌の匂い』が収められており、これらの作品も読書会の対象としました。

 

ー仏像が監視しているな

 

それぞれの作品に通底するテーマについての指摘。人と仏、見るものと見られるもの。

 

文明の薫りがない作品、言葉にし難い、人であるとは何ぞやという哲学的な問い、読んでも分からないところが多かった、今の言葉とは違う重みにガツンときた、読み応えがあった、内容の重さと語りの軽さが面白かった。

 

など言葉を搾り出しながら、みなさんと感想とシェアしていきました。

 

f:id:kannawadokusho:20171126191111j:plain

むすびのさん提供のドリンクは作中に出てくる羅臼の昆布を意識しての、昆布水をベースにプルーンのジャム。お通じが良くなるそうです。

 

f:id:kannawadokusho:20171126191522j:plain

そして軽食の方はツナと玄米に、鱧と鯒のブイヤベース。たいへん美味しかったです。

 

f:id:kannawadokusho:20171126192208j:plain

むすびの田中さんより、メニューの説明です。『ひかりごけ』は飢えの極限状態のなかでの人肉食がテーマになっており、食事が食べられることの有難味を今回しみじみと感じました。

 

f:id:kannawadokusho:20171126192257j:plain

それぞれの感想を持ち寄り、作品の背中を追っていく、スリリングな回となりました。
 

f:id:kannawadokusho:20171126192337j:plain

次回は年内最後の開催となります。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をみなさんと読んでいきたいと思います。

 

 

四国、松山へ(1)

11月の連休は奇跡的に休みが取れたので、船でお隣の松山へ出かけました。いちばんのお目当ては以前からずっと行きたかった松山ブックマルシェでした。

f:id:kannawadokusho:20171105214350j:plain

路面電車で古町という駅を降りて徒歩3分ほどのところに会場となる若草幼稚園がありました。

f:id:kannawadokusho:20171105220018j:plain

松山はさすが蜜柑押し!マゼンタの効いたオレンジ色が町に溢れていました。

f:id:kannawadokusho:20171105214827j:plain

会場は大賑わい。

f:id:kannawadokusho:20171105215010j:plain

今日は1万3千冊の本が集まっているそうです。掘り出し物多く、みな必死。何時間いても飽きず、僕は詩を中心に見て回りました。

f:id:kannawadokusho:20171105215332j:plain

戦利品たち。また来たい。

湯たんぽ登場

f:id:kannawadokusho:20171105212400j:plain

半家ネコのオカユさんが、寒くて眠れないと文句を言いますので湯たんぽを準備しました。

f:id:kannawadokusho:20171105212238j:plain

もちろんお湯は温泉から汲んできます。無料です。朝まで暖かく、起床時には顔を洗うのに使います。

f:id:kannawadokusho:20171105212918j:plain

直接だと熱すぎて火傷の恐れがあるのでタオルにくるみます。オカユさんも満足なようで、熟睡しております。

 

 

【ご案内】第二十回 別府鉄輪朝読書ノ会

f:id:kannawadokusho:20171103154453j:plain

こんにちは。主催者のシミズです。ここ鉄輪も朝晩は冷え込み、猫たちも温泉の蒸気口に丸くなって蒸されています。さて11月の別府鉄輪朝読書ノ会は武田泰淳の『ひかりごけ』を扱います。26日10時より、ここちカフェむすびのさんにて。ご興味ある方はホームページよりお申し込みください。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

雪と氷に閉ざされた北海の洞窟の中で、生死の境に追いつめられた人間同士が相食むにいたる惨劇を通して、極限状況における人間心理を真正面から直視した問題作『ひかりごけ』。仏門に生れ、人間でありながら人間以外の何ものかとして生きることを余儀なくされた若き僧侶の苦悩を描いて、武田文学の原点をうかがわせる『異形の者』。ほかに『海肌の匂い』『流人島にて』を収録する。

 

日曜日の朝。おいしい軽食と1冊の本をめぐって。 - 大分・別府鉄輪朝読書ノ会