朝から日差しが強かった。
起きて本を読む。
『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー(光文社古典新訳文庫)と
『通天閣 新・日本資本主義発達史』酒井隆史(青土社)をいったりきたり。
(小野十三郎は)断崖と賭博のイメージを好み、革命から進歩のニュアンスを剥ぎとろうとした詩人である。『通天閣』酒井隆史
母方の親族のお墓参り。近くの西福寺の納骨堂へ。
コインロッカーのようなボックスから骨壺を出してお参りする。
簡潔だ。私も墓石よりこっちがいい。それか森へ撒いて欲しい。
西福寺はブラタモリでも紹介された、鉄輪断層崖の上に建てられたお寺である。
温泉が成立する3大要素。
1.水 2.熱源 3.温泉が湧くすきま
この断層崖がそのすきまにあたる。
両親と寿司を食べる。寿司よりあら汁がうまい。
猫をこっそり飼っているのがバレそうになる。
友人に暑中見舞いの葉書を返す。たしか熊野古道に行ってきたと言ったから、
その絵柄のものにする。しまった、残暑見舞いか。
哲学カフェ大分のフライヤーをデザインするもうまくいかなくてほたる。
乃木坂のポスターみたいな美しい文字組のレイアウトにしたいけど。
YouTubeを見ながら、ぼーとする。
戦争、戦争、斃れる者。
すこし猫と昼寝。
すこし走る。走りすぎてはいけない。
夜は大島渚監督の「太陽の墓場」をDVDで見る。
1950年代末から1960年代頭の釜ヶ崎、今宮、動物公園前あたり、
そして建ったばかりの2代目通天閣、新世界が考古学的資料のように
惜しみなく写し出されていて感動。
汗、汗、血。
津川雅彦の肉体がうつくしい。みんな汚いけどうつくしい。
大島渚の弱者へのまなざし。それにしても大島渚は集団を撮るのがうまい。