対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】アートで哲学カフェ in 国東半島 5.3-5

 

 

名前のない海岸と名前のある私たち。

 

岸辺のない海に辿りつく

 

 

 

目的を失うと、すべてまわりの責任にする。「環境が悪い」「日本の文化度が低い」「社会が悪い」「マーケットが悪い」…そして、戦略を巡らし、外堀から埋めようとする。これではいつまでたっても自分の「質」と向き合えず、一流のアーティストとして生きられない。

 

アーティストとして生きること 宮島達男

 

 

 

最終スポットへ行く前に、寄り道をした。 

気まぐれに名前のない海岸へ立ち寄った。

(後で調べたら向田海水浴場という名前だったけど)

 

 

マジックアワーの前に展がる茫漠たる空と海。

いまの時期はいつまでも日が落ちない。

渚の音は心地よく遠くに聞こえ、潮は入江のかたちにそって抗うことなく、

ゆるやかに向きを変え蛇行していた。

 

予定にない無為でゆたかな時間を過ごした。

この海辺の前では自分が何者であるかは必要ない。

 

近くに〈海辺と珈琲ことり〉という名前の喫茶店があった。

この素通りされるような、ちいさな場所を愛しているに違いない。

 

 

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次は最後のスポットへ、つづく。