対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催案内】夏のこども哲学 その2

 

〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定


うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えていきます。常識にとらわれず、みんなで協力し合いながら考えて、語って、聴いて、驚いて、哲学者になろう♪ うまく話せなくても、フォローするので大丈夫です。


○日 時:8月23日(火)14:00-15:30
○場 所:別府フリースクールうかりゆハウス
テーマ:生命(いのち)
○対 象:主に小学校高学年から中学生まで
○企画・ファシリテーター:シミズ
○参加費:これのみは1,000円 半日滞在の場合は2,500円です。
○備 考:開催前日までにお申込みください。

 

 

参加申し込みフォーム

ws.formzu.net


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【開催案内】(新企画)アート de 対話型鑑賞 8.21

マイケル・リン 「無題」 制作年:2009年 観覧料:無料
別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」に出品された。
※本企画とは関係ありません

 

(新企画)「アート de 対話型鑑賞 」※対面のみ


絵画を鑑賞しながら、対話をしていく対話型鑑賞を実験的にやってみたいと思います。対話型鑑賞とは、ニューヨーク近代美術館のヤノウィンさんが開発した、アート作品を鑑賞(観察)しつつ事実(論拠)に基づいて自分の意見を話す、感性と論理を繋ぐ対話トレーニングの方法です。アートを楽しみながら、感性と論理を磨いてみませんか?


○日 時:8月21日(日)10:00-11:45
○場 所:別府フリースクールうかりゆハウス
○対 象:主に小学校高学年から高校生(大人も参加可)
○企画・ファシリテーター:シミズ
○参加費:500円(フリースクールの運営費に使わせていただきます)

○定 員:6名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:開催前日までにお申込みください。
 
 
参加申し込みフォーム

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【開催報告】こども哲学の時間 8.16

 

 

別府フリースクールうかりゆハウスで「こども哲学」を開催しました。

 

今回は中学生のふたりと「やさしさ」について考えて、語って、聴き合いました。

 

最初にこのこども哲学の趣旨、

 

・テーマ設定に「やさしくあれ」のようなメッセージはないこと

・正解はないから自由に発言していいこと

 

を説明して(初参加なので慎重に始めました)、

この回で呼ばれたい名前(Pネーム)を考えてもらいました。

Pネームをつくるのは、ふだんの自分から離れて思考することを

促しているのだと思います。

 

 

守ってくれるやさしさ、そっとしてくれるやさしさ、

自分が不利になるかもしれないリスクがあるなかでのやさしさ、

人によく思われたいからするような良くないイメージのあるやさしさ、

甘さや親切、八方美人とどう違うのか、

隠すやさしさ、加減のあるやさしさ、怖いやさしさ、不純な動機のやさしさ、

自分を磨り減らしてしまうやさしさ、犠牲をともなうやさしさ、

誰に向けられたものなのか、常識を超えること、

あたたかいもの、ほっとするもの、やすらぐもの、

表面的なもの、深いもの、自分を度外視すると「愛」に変わる?

相手に本気で寄り添うこと、自分への優しさはあるの?

 

 

「やさしさ」をめぐって、みんなでぐるぐるぐるぐる、考えました。

自分の具体的な過去のエピソードを話せる自己開示もあり、

場がそれこそあたたかく、やさしさを感じました。

話すことと聴くことが同じくらいの丁寧さと真摯さをたもちながら、

なんというのか、こういう体験の貴重さを思いました。

 

 

いろんな自分とは違う意見が聞けてよかった、

自分の話を目を見て聞いてくれて安心した、

時間が足りなかった、自分の気持ちをまとめられた、話せた

真剣に耳を傾けてくれて優しい時間が流れて泣きそうになったなどの

感想がありました。

 

 

世界との齟齬を感じ、小数の側になって孤立して、

自分の心のともしびが消え入りそうになっているのならば、

自分の文脈を否定されず、自分の言葉を自由に取り戻すことで、

小さなでも確実な崩れない足場を見つければ、そこに希望を見いだせると思います。

そういった力が、哲学対話にこども哲学のなかにあることを今日も確認できて、

勇気を得ました。

 

 

ご参加ありがとうございました。

 

 

 

やさしい場所

生命がそこにある感じをまざまざと感じる

 

 

 

幼児は禅のこころを持つアナキストだ。

 

『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレイディみかこ

 

 

 

 

2022.8.8-14

月曜日

 

 

 

「知性的な人」というのは「周囲の人たちの知的パフォーマンスを高める人」というのが僕の個人的定義です。いくら個人として豊かな知識があったり、議論が巧みであったりしても、その人がいるせいで「周囲の人たちの知的パフォーマンスが低下する人」は機能的には反知性的です。

内田樹 twitter

 

 

すさまじい解体音。ユンボのオペレーターが興に乗ったのか今日はやけにリズミカルで、それが辛かった。

 

 

 

火曜日

中井久夫氏が逝かれた。逝かれてしまわれた。

巨星、大きな星だった。

大きな大きな遺産を残してくれた。

なによりまず医学と文学が出会う場所を示してくれた。

それが救いだったが、今はそんな人は少ないように思う。

 

 

 

水曜日

Mくんとは自然に哲学的な問いについて考える。自由とは運命とは。殺すか殺されるか、それとも話し合いか。

 

 

北九州の旦過市場がふたたび火事になった。

広がったのは構造的な問題だが、起こったのは個人の不注意だろう。

映画館も焼けた。なんてことだ。

 

 

木曜日

 

「優しさを不可能にしている制度というものがある。そのような、人間が優しくあることを不可能にする仕組みや制度と闘っていくということが、私は社会的に優しい人間の条件だろうと思います。」(大江健三郎『生き方の定義』岩波書店、P13)

 

本の猪 twitterより

 

 

進撃の巨人」をまとめ買いして、1巻から読み始める。

哲学的な問いに満ちている。

巨人は画家ゴヤから発想だろうか。

 

 

金曜日

グランドマザーの初盆。

西福寺にお参り。

清められた場所の心地よさ。

お経とはまずなによりその朗々とした響き。

 

 

以前サイパンに行ったときに、エメラルドグリーンの海辺で泳いでいて、日本人の多いサイパンなのだがそのうちの一人が、私の空耳だったのか、「兎追いしかの山〜」を歌い始めて、そのときそのリゾートの浜辺の空気が一気に緊迫したものになって、なんというかその響きが慰霊に似たものになり、あれは何だったのだろう、ここで未だ見つかる遺骨を収集し、焚き上げると、その煙は皆日本の方角の方へ流れるという。。それにしても終戦の時期とお盆の時期が重なるというのは、なんという偶然か!

 

 

 

オカユの眼が調子が悪く、涙と目ヤニで辛そう。

お盆でどうぶつ病院は休みだった。

 

 

 

土曜日

夜にオンラインでソーシャル・カフェを開催する。

テーマは「寿司職人が何年も修行するのは無駄か?」

対話をするなかで、このテーマに潜む大きな水脈を見つけられた。

またまとめを書きたい。

 

 

日曜日

熱波のなか、塩田千春展へ別府の中心街を歩く。

 

塩田千春の作品は見ているときより、離れて町を歩いているときや一日経った後の方が

ググッとくるものがあるなあ。

 

 

今夏初の西瓜をいただいた。

葛飾北斎晩年の超絶技法による西瓜図をいつも思い出す。

 

 

 

 

「文体」を獲得して初めて、作家は、机に向かわない時も作家でありうる。なぜなら、「文体」を獲得した時、言語は初めて、書かず語らずとも、散策の時も、友人との談話の時も、電車の中でも。まどろみの中でも、作家の中で働きつづけるからである。

 

中井久夫

 

 

 

 

塩田千春展「巡る記憶」8.14

 

 

ミュージアムと内と外が呼応するようにそれはあった。

 

なだらかに連続性をたもちつつ、路地へとアニマは流れていった。

 

日常がアートであるように、アートが日常であるように、

 

いま生きているこことそこが結ばれていた。

 

 

【開催案内】夏のこども哲学 8.16

 

〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定


うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えていきます。常識にとらわれず、みんなで協力し合いながら考えて、語って、聴いて、驚いて、哲学者になろう♪ うまく話せなくても、フォローするので大丈夫です。8月は2回の予定です。

○日 時:8月16日(火)14:00-15:30
○場 所:別府フリースクールうかりゆハウス
○テーマ:やさしさ
○対 象:主に小学校高学年から中学生まで
○企画・ファシリテーター:シミズ
○参加費:1,000円
○備 考:開催前日までにお申込みください。

 

 

【開催案内】オンライン・ソーシャルカフェ 8.13

夏の鉄輪に咲く百日紅、紅と白



◆「オンライン・ソーシャルカフェ 8.13」※オンラインのみ  


某氏が以前SNSで「寿司職人が何年も修行するのは無駄だ」という発言をして炎上しました。本人の真意はともかく、たしかにYouTubeを見れば寿司の作り方は分かるし、修行の年数と味は比例しないかもしれませんが、この考えには簡単に同意しかねるものがあります。ただそれが何かは自分はわかりません。一緒にこのテーマを考えませんか?

参照サイト
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/27/news013.html

○テーマ:寿司職人が何年も修行するのは無駄か?
○日 時:8月13日(土)20:00-21:45
○方 法:Zoomを使用します。
ファシリテーター:シミズ
○参加費:300円*paypayかamazonギフト券でお支払いください。10代の方は無料です。
○定 員:約15名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:開催当日お昼までにお申込みください。
○前回の様子:https://kannawadokusho.hatenablog.jp/entry/2022/06/20/093438

 

 

参加希望者は以下のフォームよりお願いします。

参加申し込みフォーム

ws.formzu.net


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