対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第四十九回 別府鉄輪朝読書ノ会 5.31『三つ編み』コロンバニ

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五月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

緊急事態宣言が解除された影響か参加者もすこし戻ってきました。

 

 

今回読んだのはベストセラーになったレティシア・コロンバニの『三つ編み』。

ベストセラーになっただけあって、とても読みやすい作品で(褒め言葉かわからない)

先が気になって一気に読んだという方が多かったです。

 

この作品はフェミニズム文学とも呼ばれているようで、

女性の生きづらさに対しての議論を非常に喚起しました。

それぞれ3人が抱える女性の「生きづらさ」は質的にもそもそもの背景としても

全然違うのですが、自分ではどうすることもできない「差別」「病」「経済」に

対して戦っているところが共感を呼んだのでしょう。

 

対話のなかでは、「戦う」とか「守る」といったことに疑問が呈せられ、

それとは別の生き方もあるのではという意見がありました。

またこの作品の世界観は甘いとの意見も。男女の間でも温度差がありました。

国内での差別や偏見はわかりやすいけども、

国家間における搾取は気付きづらく、

この作品はそれに荷担してはいないかという鋭い指摘。

 

ご参加ありがとうございました。

 

 

 

次回六月は大江健三郎二十三歳のときの作品、

現在のコロナの閉塞した状況に似た『芽むしり仔撃ち』を読んでいきます。

参加希望者はホームページからお申し込みください。

 

kannawanoasa.jimdofree.com