対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

相手がこういった、ということに囚われるのではなく、言えなかったことにも思いをはせてみよう。

 

哲学カフェについて書いているのかと思いました。 肝に銘じたいところ。

 

 

若い人たちは、最近の世の中の動きを見て、何が正しいのかを知りたいと感じているかもしれない。でも、まず私たちが考えなくてはならないのは、何が「正しい」ではなく、「正しい」とは何かだ。こんなことを考えるのは面倒かもしれない。でも、この「面倒な」ことを避けてきたの結果が今にちなんだ。

 

簡単に判断するのではなく、考え続ける力を身につけよう。そして、人間は真剣に何かを語るときはいつも、目に見え、耳に聴こえる言葉では、語り得ない何かを胸に秘めていることを忘れずにいよう。相手がこういった、ということに囚われるのではなく、言えなかったことにも思いをはせてみよう。

 

世の中は君たちにある「判断」を求めてくるだろう。でも、ぼくらは「考え続ける」「対話し続ける」ことで、そうした強制に抗うことができる。反対の意見を述べることも大事だ。「考える人間」、「考え続けられる人間」であることはもっと大切だ。そして「語る人」よりも「聴ける」人になってください。

 

若松英輔 twitter より