哲学ウォーク@鉄輪温泉を開催しました。
当日は暑かったですが6名の方に参加いただき、鉄輪の町を歩きながら、
哲学してみました。
哲学カフェは屋内での開催が多いと思いますが、
こうして外に出て歩いて体を動かし、五感を働かせながら、
思索してみたいという思いが以前からあり、いろいろと調べているうちに、
ピーター・ハーテローさんの考案した哲学ウォークに行き着いたのでした。
哲学ウォークはいろんなやり方があるとは思いますし、
今回自分がやったものが本式なのか分かりませんが、ポイントはおさえつつ
各自でやりやすいように工夫してもらえればいいのかなと思います。
他の哲学カフェ主催者の参考になるかと、何回かに分けて
レポートしてみます。
14時。別府鉄輪ここちカフェむすびのさん前に集合。
哲学ウォークを開催するにあたり、どこでやるのかというロケーション選びは
ポイントの一つになるでしょう。
別府の鉄輪温泉は、歩くにあたって起伏に富んだ地形と、
温泉という自然の力を感じられる場所であり、またそこに人が関わることで、
観光というひとつの文化を形成しています。
また一遍上人ゆかりの土地でもあり、連綿と続く歴史のなか
哲学ウォークの場所として面白いのではとあたりをつけました。
観光地というのは、人が集まる魅力がある場所なので、
哲学ウォークとの相性はいいと思います。
集合して会の説明をし、最初に哲学者の言葉が書かれた短冊を引いてもらいます。
どんな言葉が書かれているかは、自分が発表するときまで本人にしか分かりません。
参加者はこのとき選んだ哲学者の言葉を始終携えて、町を歩きます。
哲学者の言葉選びは僕がしました。
簡単すぎず、難しすぎず、適度な抽象性と思考を喚起するもの。
また、あえて同じ言葉を短冊に混ぜました。
同じ言葉でも選ぶ人が違えば、別の帰結にたどり着くと思うので。
①哲学者の言葉の書かれた短冊を引きます。他の人には見せてはいけません。
その短冊には哲学者の言葉が書かれてあります。
その言葉の意味や解釈をそれぞれ行ってください。
哲学史の知識は必要ありません。正解・不正解はありません。
歩いている間中考え、風景(もしくは現象)と照らし合わせてください。
歩いている間あなたがすることは、
その哲学者の言葉に合った風景を探し、
そこからコンセプトを抽出することです。
例)哲学者の言葉:神は死んだ → 風景:△△ →コンセプト:解放
※コンセプトとはあなたが哲学者の言葉をどう捉え、
またその言葉と見つけた風景とのつながりを端的にまとめたものです。
猫さんに見送られながら、スタートです。
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