ひさしぶりに哲学ウォークを開催しました。
前回(2019年)は別府市鉄輪の町を歩いて思索しましたが、
今回は別府市中心部を歩きました。
少し冬空の寒い1日でしたが、4名の方に参加していただきました。
別府駅前の油屋熊八像の前に13時30分に集合しました。
①最初にじゃんけんをして、哲学者の言葉の入った封筒を選ぶ順番を決めていきます。
自分が引いた哲学者の言葉が書かれた短冊は、他の参加者に見せてはいけません。
②書かれた哲学者の言葉から、各自「コンセプト」を抽出していきます。例えば「神は死んだ」なら「解放」といったふうに。すぐにコンセプトを思いつく方もいらっしゃれば、歩いているうちに見出される方もいるでしょう。
③そして町を歩きながら、そのコンセプトにぴったりの場所や現象を探し出していきます。町を歩いているときは基本的に、沈黙してサイレント・ウォークですが、楽しくてつい喋ってしまいます。。
3階建ての奇妙な造り。
ポンコツ道場とは。
狭い裏路地も生活の気配がありました。お邪魔しました
視線を感じました。
「お茶漬け」とは隠語のようです。
別府の町は、空襲に遭わなかったこともあり、昭和の遺物や細く裏暗い路地がそのまま遺されていて、歩いていて飽きることがなく、こちらの感性をさまざまに刺激してきます。しかしこういった遺構も年と共に再開発により失われていっています。来るたびに風景が違います。一度失われたものを、思い起こすのはたいへん難しいですね。空気感も含めて。
歩いて30分くらい経ったときでしょうか、徐々に参加者の手が上がり始めました。
④自分の選んだ哲学者の言葉とコンセプトにぴったりな場所だと思ったら、「ハイッ」と手を挙げて、みなさんの歩みを止めてください。そして自分の選んだ哲学者の言葉を読み上げ、そこから抽出したコンセプトと、その場所を選んだ理由をみなさんに説明します。
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