対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 2.23「おくのほそ道」松尾芭蕉

 

二月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

 

今回はなんと古典の「おくのほそ道」松尾芭蕉

みなさんと読んでいきました。

 

学生の教科書以来の再読という方がほとんどで、

芭蕉の印象が変わったという声が多く聞かれました。

 

没する5年前に書かれたこの紀行文に老年の覚悟を読み取る方もおられました。

 

古典を普段読む機会がなかなかないと思うので、

こういう読書会をきっかけに読めるといいなと思いました。

 

 

f:id:kannawadokusho:20200223221700j:plainf:id:kannawadokusho:20200223221525j:plain

 

むすびのさん特製メニューは、

庵を結んでいた深川からヒントを得たあさり蕎麦、

玄米おむすびにうるめでした。

たいへん美味しかったです!

 

 

f:id:kannawadokusho:20200223221557j:plain

 

ドリンクは芭蕉の俳号、桃青からヒントを得た桃にミントのシロップジュース。

こちらも美味しかったー。

 

f:id:kannawadokusho:20200223221613j:plain

f:id:kannawadokusho:20200223221631j:plain

f:id:kannawadokusho:20200223221650j:plain

 

ご参加ありがとうございました。

 

次回3月は震災に関連した作品を読みたいと思います。

『美しい顔』北条裕子(講談社)を読みます。

参加希望者はホームページからお申込みください。

3月29日(日)10時から別府鉄輪ここちカフェむすびのさんにて開催です。

 

dialogue-oita.jimdofree.com

 

 

【開催案内】哲学カフェ大分 2.29「反出生主義について(子どもを生み出すことへのためらいとは)」

f:id:kannawadokusho:20200115182209j:plain

 

 

2月の哲学カフェ大分の案内です。

2月は「反出生主義」について考え対話したいと思います。

 

あまり聞きなれないかもしれませんが、

反出生主義とはニコニコ大百科によると

 

「生きることそのものが苦しみであるのでそもそも生まれてくるべきではない」、「この世に生まれる子供のことを思えば子を産むべきではない」といったような、人がこの世に生を受けることそのものを否定する厭世観的な考え方が反出生主義である。

 

日本では出生率が下がり続けているのはなぜなのでしょうか?この「キツイ」世の中に新しい生を生み出すとはどういうことなのでしょう?

 

哲学の知識は必要有りません。聴くだけの参加もOKです。

お気軽にご参加ください。

 

 

○テーマ:「反出生主義についてどう考えるか?
       子どもを生み出すことへのためらいとは?」 
 
○日 時:2020年2月29日(土)19:30-21:45  
○場 所:大分市中心部
○参加費:¥500円(運営費、会場費)
○定 員:約20名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:開催前日までにホームページからお申込みください。
 
 
ホームページ

 

【開催案内】第四十六回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.23『おくのほそ道』松尾芭蕉

f:id:kannawadokusho:20200126221625j:plain

 

 

こんにちは。

二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。

 

二月は古典『おくのほそ道』松尾芭蕉 ビギナーズ・クラシックス角川ソフィア文庫)を

みなさんと読んでいきたいと思います。

 

ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

旅が生活であった芭蕉の旅日記「おくのほそ道」。だが、単なる日記を超えて、風雅の誠を求め続けた魂の記録でもある。現代語訳だけ読んでもダイレクトに古典の面白さを味わえる。地図や名所、植物など、図版も豊富に収録。

 

 

 

○課題図書:『おくのほそ道』松尾芭蕉角川ソフィア文庫
○日 時:2月23日(日)10:00-12:00 
○場 所:別府市鉄輪ここちカフェむすびの
○参加費:¥1,200円(運営費、むすびのさん特製の軽食、ドリンク代含む)
 ○定 員:12名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:課題本を事前に読んで参加してください。
      2/20木までにホームページよりお申込みください。
 
 

 

 

 

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 1.26 『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(作品社)

 

 

 

この突然の不確かさは、すべての男が味わうものなのだろうか。

ストーナージョン・ウィリアムズ東江一紀訳)

 

 

 

 

一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

 

今日は女性4名男性3名の参加者で、

ジョン・ウィリアムズストーナー』(作品社)をみなさんと読んでいきました。

 

この読書会の機会がなければ読まなかった、感動した、紹介してくれたことに感謝

という感想が多く聞かれましたね。

 

他にも。

起伏の少ない単純なストーリーなのに引き込まれる、スリリング、ワクワクした。

人生にイフはなく、すべてに必然がある。恋に落ちるように。

戦勝国もまた傷ついていることにショックを覚えた。

人生のイベントと研究への没頭とそうでないときの関係性が予想と違って面白い。

一人の人間が「偏屈者」としてできあがっていく過程がわかる。

強く夫に支配して欲しかった妻イーディス。

冬が主な舞台だが、死ぬときは爽やかな夏、光や風の明るさのなかで死ぬ。

ラストを読んで自分が死ぬときはどういう気持なんだろうと思った。

 

 

***

僕はこの小説を読んで、人生における「悲しみ」の意味が大きく変わりました。

悲しみになかに、折り重なるように希望や光もあるんですね、そういえば。

忘れがたい読書体験となりました。

 

 

f:id:kannawadokusho:20200126194622j:plainf:id:kannawadokusho:20200126194917j:plainf:id:kannawadokusho:20200126194521j:plain

八朔のヨーグルト。さっぱりとし、苦みもあって、この作品のよう。

 

f:id:kannawadokusho:20200126193129j:plain

f:id:kannawadokusho:20200126194017j:plain

f:id:kannawadokusho:20200126195532j:plain

f:id:kannawadokusho:20200126194718j:plain

f:id:kannawadokusho:20200126200210j:plain

f:id:kannawadokusho:20200126205711j:plain

f:id:kannawadokusho:20200126205738j:plain





ご参加ありがとうございました。

 

今年の暖冬を象徴するかのように、

おとなりの冨士也ギャラリーでは梅の花がもう咲いていましたよ・

立ち寄ってぜんざいをいただく。

 

 

次回は古典、松尾芭蕉の『おくのほそ道』を読んでいきます。

参加されたい方は、ホームページよりお申し込み下さい。

聴くだけの参加でも構いませんよ。

 

 

kannawanoasa.jimdofree.com

 

 

 

【開催報告】哲学カフェ大分 1.4「居場所ってなんだろう?」

 

哲学カフェ大分を開催しました。

 

今回は女性6名男性7名の方に集まっていただき、

「居場所ってなんだろう?」をテーマにみなさんと対話しました。

 

 

 

f:id:kannawadokusho:20200105131639j:plain

 

 

正月早々でしたが、正月ぼけを吹き飛ばすかのごとく、

活発な意見が交わされました。

 

 

f:id:kannawadokusho:20200105131704j:plain

 

文脈や寛容、規範意識、疎外感、排除、多様性、自己信頼などを

キーワードに行きつ戻りつしながら対話は進みました。

 

個人的には居場所とは、恢復の場、誰も傷つけないこと、自己決定、

大好きな自分がいるところといった言葉が心に残りました。

 

 

 

f:id:kannawadokusho:20200105131821j:plain

 

この哲学カフェも、なんらか居場所たるえるように居心地の良さや疎外感のなさを

意識しつつ色々と考えながら継続しているつもりです。

 

今回もご参加ありがとうございました。

 

 

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 1.26『ストーナー』

f:id:kannawadokusho:20191208221706j:plain

 

こんにちは。

新年明けて一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。

 

一月は久々の海外文学『ストーナージョン・ウィリアムズ(作品社)を

みなさんと読んでいきたいと思います。

 

ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。

 

amazon内容紹介

 

これはただ、ひとりの男が大学に進んで教師になる物語にすぎない。しかし、これほど魅力にあふれた作品は誰も読んだことがないだろう。――トム・ハンクス

半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。
名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説"

美しい小説……文学を愛する者にとっては得がたい発見となるだろう。――イアン・マキューアン

純粋に悲しく、悲しいまでに純粋な小説。再評価に値する作品だ。――ジュリアン・バーンズ

ストーナー』は完璧な小説だ。巧みな語り口、美しい文体、心を深く揺さぶる物語。息を呑むほどの感動が読む人の胸に満ちてる。――「ニューヨーク・タイムズ

読んでいると、さざ波のようにひたひたと悲しみが寄せてくる。どのページの隅にもかすかに暗い影がちらつき、これからどうなるのだろう、ストーナーはどうするだろうと、期待と不安に駆られ、もどかしい思いでページを繰らずにはいられない。(…)しかしそんな彼にも幸福な時間は訪れる。しみじみとした喜びに浸り、情熱に身を焦がす時間が……。ぎこちなく、おずおずと手を伸ばし、ストーナーはそのひとときを至宝のように慈しむ。その一瞬一瞬がまぶしいばかりの輝きを放つ。なんと美しい小説だろう。そう思うのは、静かな共感が胸に満ちてくるからにちがいない。(「訳者あとがきに代えて」より)

 

 

 

○課題図書:『ストーナージョン・ウィリアムズ(作品社)
○日 時:1月26日(日)10:00-12:00 
○場 所:別府市鉄輪ここちカフェむすびの
○参加費:¥1,200円(運営費、むすびのさん特製の軽食、ドリンク代含む)
 ○定 員:12名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:課題本を事前に読んで参加してください。
      1/23木までにお申込みください。

 

 

参加希望者はホームページよりお申し込みください。

dialogue-oita.jimdofree.com

 

 

 

 

 

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 12.15 『図書室』岸政彦

 

今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

今回はみなさんと岸政彦さんの『図書室』同収録の『給水塔』を読んでいきました。

男性3名、女性5名の計8名の回となりました。ご参加ありがとうございました。

 

 

 

 

ふだんどれだけ荒んだ、腐った、暗い穴の底のようなところで暮らしていても、偶然が重なって、なにか自分というものが圧倒的に肯定される瞬間が来る。私はそれが誰にでもあると信じている。

 

『給水塔』岸政彦

 

 

 

読んでいて幸せな気分になる、私のために書いてくれたかのような作品、

私の原体験と重なる、女性が自己完結しているので男性としては疎外感を感じる、

水際での生と死、随所に動物のぬくもりがある等々みなさんの感想を持ち寄りながら、

作品について2時間語り合いました。

 

 

f:id:kannawadokusho:20191215175138j:plain

今日の作品にちなんだむすびのさん特製メニューは、

ホワイト・アスパラのスープと缶詰のコンビーフを使った洋風肉じゃがでした!

 

 

f:id:kannawadokusho:20191215175356j:plain

ドリンクは登場する猫の名前にちなんで、きなこドリンクでした。

こちらも美味しかったです。

 

 

f:id:kannawadokusho:20191215175514j:plain



この読書会は課題図書スタイルの読書会で、毎回決められた本を事前に読んできて

参加してもらう会になっています。

会の中でも話が出ましたが、一冊の本をしっかり読み込むことの面白さ、

大事さに気付くといいなと思っています。

 

 

次回は年明けて1月26日。

ジョン・ウィリアムズストーナー』をみなさんと読んでいきたいと思います。