対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

Q日。

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自分の時間を生きていたい。

 

休職中。たった一週間だけど。

しかも代休なんだけど。

 

とにかくゆっくりした。

時間をつかまえられるくらい移ろうものに目をむけた。

住んでいる鉄輪のすばらしさをしみじみと味わった。

鉄輪の平日を何も知らなかった。

 

鉄輪温泉すじ湯からお婆ちゃんが出るとき、

入口にある仏像さまに「ありがとうございました」と拝んでいた。

そんな声を今まで自分は見過ごしていたな。

働いて働いて忙殺されてあらゆることを見逃してきた人生。

 

大分合同新聞のあやこさんから取材を受ける。

自分のしていること、これからしたいことを言葉にすると、

あたらしい連関やアイデアが生まれてくる。

だから自分のやりたいことを他人に話すことは大事。

言うのはタダだから、

社会に余白を、やさしさをつくりたいとか、器(居場所)をつくりたいとか、

共生とか寛容とか、語ってしまう。

記事としてまとめる方は大変だろうけど。。

 

中津北高校は哲学対話をいち早く導入しているらしい。いいね。

先生と生徒、大人と子供がフラットな関係になるとかとんでもないから、

哲学対話を怖れる学校の方が多いのだよ。

 

オンラインで尼崎の赤井さんに既に始められている

居場所事業や学習支援事業について微に入り細に入りお話を窺う。

お忙しいのに本当に丁寧に経理の数字まで教えていただいた。

自分が後進の人にこれだけできるのだろうかと考えると頭が下がる。

一度お会いして哲学カフェについて語り合った大先輩というか師。

無限に優しい。有り難い。

 

「シン・エヴァ庵野秀明、鑑賞。

爽やか、爽やか。これでよし、これでよかった。

永遠の青春と空撮に宇多田ヒカル

 

 

別府公園を走る。

しばらくぶりだったので、ふくらはぎがすぐに痛くなったけど

風と一緒に走るのは気持ちが良い。マスクは苦しいので少しずらす。

花が揺れていた・

 

鉄輪の7ピースでマクロビランチを食べる。

いつも食べるのは早いのだけど、噛みしめるように味わう。

やさしいおふたりで切り盛りしている。

ゆっくりゆっくり・

 

ひるね、ひるね。

平日の日中が怖い。みんな働いているので。

 

その点、夜はやさし。しんとしていて、自分だけのもので。

引きこもりの人が昼夜逆転して夜にごそごそ動きはじめる気持ちがよく分かる。

夜に逃げたくなるんだね。

いかんいかん。朝散歩で日光を浴びるのだ。

 

柴崎コウさんYouTubeレトロワグラースch.がなんかきもちいい。

よいお金持ち。自分もこうなりたい・

 

Mちゃんと大分で時間を忘れて語らう。

能楽は神事だから舞台で演者が倒れてもそのまんま続けるみたいな話をして、

そういうシーンを夢想して痺れた・

慈悲の瞑想で最初に唱える真言が、「私が幸福でありますように」

これって素直に受け入れられないのはなぜか。でも1番肝心なこと。

この言葉に衝撃を受けるみたいな話をさいならした後のメールでもやりとりする。

 

次の「悩める教師のためのオンライン読書会」の企画を

Tさんと相談して『ケーキの切れない非行少年たち』宮川幸治に決定する。

日程も4月29日で。

 

FさんOさんRさんから「本読みに与ふる時間」が素晴らしいとの

感想メールをいただく。

この時間の良さについて分かってくれる人がいるのは、元気と勇気が出るなあ。

 

いつも長文で充実したメールを送ってくれるOさんへの返信。

支援者と被支援者の間にある断絶について。

吉本隆明『最後の親鸞はそこを突いていたんじゃないのかと勝手に誤読。

 

竹田のオクユイカさんからツイッターをフォローしていただいていた。

今まで気付かずフォロバ。そのうちいつか会いそう。

 

休み中は坂口恭平『お金の学校』(晶文社をずっと読んでいる。

この休みはこの本を読むためにあったのではないのかと思える程、

深く深く、書かれている言葉をノートに写し写し読み読んだ。

経済とは優しさのこととか、

経済とは流れのことであることとか、

経済とは楽しいってことですからとかとか、

会社をつくることは自分を救うこととか、

お金だけの経済は滅びますとか、

あなた自身が経済であることを知るとか、

やりたくないことはしないとか、

教育とは炎を燃え上がらせることであり。入れものを埋めることではないとか、

石牟礼道子を例に言葉の経済であるとか・・・

 

ぜーんぶ全部腑に落ちたし書き写したし愛を感じた、

そんなQ日。まだ少しR。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【開催報告】第弐回 本読みに与ふる時間

 

 

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雨の鉄輪 冨士屋ギャラリー 4.4



 

 

第二回目の「本読みに与ふる時間」を開催しました。

しずかな小雨の降る日曜日の朝、希望者にオンラインで集まって

20分間だけ各自好きな本を読みました。

 

他のオンライン企画とは違って僕は極力話さないようにしています。

穏やかで優しい時間をつくれればと。 

(ほんとは一人一人とその本の感想など話してみたい欲求を抑えているけど…)

 

仏教では誰とも話さないという沈黙の行があるようですね。

対話を標榜する企画なのに、沈黙を主とするというの倒錯して面白い。

 

またとても集中して読書できるので、毎回僕は難しめの本をセレクトしています。

 

隔週くらいで今後も開催しようと思っていますので、ご興味或方はホームページ等から

お申し込み下さい。

 

 

 

【今回みなさまのセレクトされた本】

『モモ』ミヒャエル・エンデ岩波少年文庫

『数学の贈り物』森田真生(ミシマ社)

本居宣長小林秀雄(新潮社)文語体

『ファミリー・レス』奥田亜希子(角川文庫)

『歌行燈』泉鏡花岩波文庫

『新しい社会地理』(東京書籍)

『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健(ダイヤモンド社

桜の園チェーホフ岩波文庫

『日本語ぽこりぽこり』アーサー・ビナード小学館

『緊急事態宣言の夜に』さだまさし幻冬舎

 

 

個人的には地理オタクなので『新しい社会地理』が気になります。。

そう、地理とか地図って「見る」ものじゃなくて「読む」ものなんですよね。

ではでは。

 

 

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本読みに与ふる時間4.4 zoomスクショ

 

 

 

 

【開催案内】第弐回 本読みに与ふる時間 4.4

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こんにちは。主催者の志水です。先週開催した1回目の「本読みに与ふる時間」がなかなか好評だったので、継続したいと思います。ご家族やご友人など、周りに勧めていただけると嬉しいです。前回は男性の参加者はゼロでしたが。。

 
 
「本読みに与ふる時間」とは各自が日曜日の朝に好きな本を読む、その時間をオンラインで共有するというだけの企画です。参考までに前回の開催報告をリンクします。





【企画の概要】
・各自が読まれる本は問いません。文芸書でもビジネス書でもお子さんと一緒に絵本を読んでもOKです。基本黙読でお願いします。
・9時開場で、読書時間はだいたい9時15分~35分の20分とします。
・参加費はかかりません。
・zoomを使用します。あらかじめアプリをダウンロードしておいてください。
ご自身がその日に読む本をzoomのチャット欄に書き込んでください。できれば選んだ理由も書き添えてくれると嬉しいです。
・参加者の方が自己紹介など特に話す必要はありません。僕が一方的にしゃべります。話すのが苦手な方歓迎です。
・マスクをしていても構いませんが、ビデオはオンにして顔出しでお願いします。
・基本ミュートにしてください。
・参加には事前の申し込みが必要ですが、ドタキャンはOKです。途中参加途中退出もOKです。
・参加希望者はこのメールに返信ください。開催日の前日に招待メールをお送りします。
・僕の都合で突然中止になるかもしれませんが、その際は事前に連絡いたします。
 

○企 画:第弐回 本読みに与ふる時間
○日 時:4月4日(日)9:00-9:40
ファシリテーター:シミズ
○参加費:なし
○定 員:何名でも可(要事前申し込み。ドタキャンOK)
○備 考:参加申込者には前日に招待メールをお送りします。それにリンクしてあるzoomのURLをクリックして当日入室してください。お申込みは4/2土まででお願いします。
 
 
参加希望者は以下の申請フォームからお願いします。
 

【開催案内】第五十九回 別府鉄輪朝読書ノ会 4.25『こころ』夏目漱石

 

 

 

 

「私は淋しい人間です」と先生が云った。

 

『こころ』夏目漱石

 

 

 

 

 

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おかげさまでこの読書会も四月で五年目を迎えます。あまり先のことは考えずに1回1回を楽しんで重ねてきただけなので、特別な感慨はないのですが、ここまで続けて来られたのも支持してくださる方があってこそのことなので感謝申し上げます。また毎回作品に関連した独自のメニューが提供されるという唯一無二の読書会にしてくださっているここちカフェむすびのさんにも感謝です。豊かな時間を過ごせた、やさしい場所だったと思えるよう、今後とも続けていきますのでご期待ください。


会場のコロナ対策については消毒液の準備や常時換気などで対応をしています。マスクは各自でご準備ください。参加を希望される方はこのメールへの返信で構いませんのでお申込みください。文学の知識は不要です。聴くだけの参加でも構いませんよ♪

 
 

◆「別府鉄輪朝読書ノ会 4.25」
原点にかえってではありませんが、五年前第一回目の課題図書として選んだ 夏目漱石『こころ』を改めてとりあげたいと思います。教科書以来読んでいないという方こそぜひ。人生に再読の季節を。

 

内容紹介 (Amazonより)

あなたはそのたった一人になれますか。

親友を裏切って恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感、そして焦燥……。知識人の孤独な内面を抉る近代文学を代表する名作。

鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生"と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。

 



○課題図書:『こころ』夏目漱石新潮文庫
○日 時:4月25日(日)10:00-12:00
○場 所:別府市鉄輪ここちカフェむすびの
ファシリテーター:シミズ
○参加費:¥1,200円(運営費、むすびのさん特製の軽食、ドリンク代含む)
○定 員:10名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:課題本を事前に読んで参加してください。

 

 

 

kannawanoasa.jimdofree.com

 

 

 

 

 

 

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 3.28 『JR上野駅公園口』柳美里(河出文庫)

 

 

 

***

あれが人生のピークだったなんてなぁ…

 

***

死にたいというよりも、努力することに、疲れた。 

 

***

擦れ違う時は誰もが目を背けるが、大勢の人間に見張られているのが、ホームレスなのだ。

 

***

どんな仕事にだって慣れることができたが、人生にだけは慣れることができなかった。

 

 

 

『JR上野駅公園口』柳美里河出文庫

 

 

 

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3月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。毎年3月は東北大震災をテーマにした作品を読むようにしているのですが、今年は柳美里さんの『JR上野駅公園口』を参加者の読みました。

 

読みづらかった読むのに苦労したという意見もあれば、夢中になって読んだという意見もあり、また全体をひとつの歌、鎮魂歌、あるいは供養の念仏として読まれた方もいました。

 

持てる者、持たざる者、権力、天皇制、無関心、どちら側の人間なのか、直接的ではないけれど、さまざまな告発が埋め込まれているようで、参加者の皆さんと少しづつ読みほぐしていきました。

 

途中福島の時間の止まった図書館を訪れた方の貴重な現地の話が聴けて、単純に原発反対原発廃止だけでは済まない実情に作品理解が重層的に進んだように思いました。

 

今回むすびのさん提供のドリンクは、桃が名産の福島をイメージしたジュースと作者の柳美里さんが福島のブックカフェ「フルハウス」で提供されているソルロンタンやキムチでした。美味しかったですね。ありがとうございました。

 

 

次回4月は夏目漱石の『こころ』(新潮文庫)を読んでいきたいと思います。

  

 

 

【開催報告】第壱回 本読みに与ふる時間

 

 

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闖入者

 

 

休日の朝に、オンラインで参加者とそれぞれ好きな本を読む時間を共有する

という企画を試みてみました。

 

参加者は8名。いずれも私以外は全員女性の参加者でした。

(やはり文化の担い手は女性なのだろうか?と考えたりもした。

新しいもの、面白そうだというアンテナ、そういうものに参加していく感性など)

 

***

外はしとやかにそぼ降る雨の日曜日。

20分間だけ時間をとって、みんなでしずかに読書しました。

(この短さがよい)

 

たったこれだけの営みなのですが、

私にはとても優しい時間が流れて、

終わった後も満ち足りた思いで清々しかったです。

朝が気持ち良ければ、その日一日も良き休日となることが約束されたような

もの。

また普段一人で読むのとは倍の集中力で読めるので、

難しい哲学書などもってこいかなと感じました。

読書は独りの営みなのに、ゆるくつながっている感じが不思議でした。

オンラインのまた別の可能性を発見しましたね。

贈与とか時間が最近自分のテーマとしてあったので、

いろいろ今後の展開につながりそうです。

 

ご参加ありがとうございました。

また次回も機を見て開催したいと思います。

 

ちなみに参加者の読まれた本は以下の通りです。

 

『モモ』ミヒャエル・エンデ

『最後の親鸞吉本隆明

村上海賊の娘』和田竜

『沈黙』遠藤周作

『普通の人々』谷川修太郎(雨の日曜日なので)

『コケの自然誌』ロビン・ウォール・キマラー

『数学の贈り物』森田真生

『JR上野駅公園口』柳美里

 

 

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本読みに与ふる時間 開催風景

 

 

 

 

 

個人的には「コケの自然誌」が気になる。

 

【新しい企画のご案内】第壱回 本読みに与ふる時間

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先日オンラインで、「読む時間」という読書会に参加しました。

以前からSNSでつながりのあった方が主催しているもので、

開催報告からなんとなくこれは良さそうだとあたりをつけて参加しました。

(「なんとなく」って大事ですよね。)

 

「読む時間」さんのツイッター

twitter.com

 

この読書会は各自が読みたい本を読むというだけのもので、

本を読んでいる時間を参加者と共有するという試みでもあります。

たったそれだけなのですが、

休日の朝とても静かで豊かな時間が流れているのを感じて、

いいなあとしみじみ思ったのでした。

 

というわけで、自分も真似してやってみようと思い企画しました。

日曜日の朝、オンラインで各自が自分の読みたい本を持ち寄って、

20分間静かに読むだけの会です。

 

興味のある方は以下のフォームからお申込みください。

 

ws.formzu.net

 

 

○企 画:第壱回 本読みに与ふる時間

○日 時:3月21日(日)9:00-9:40(だいたい)
ファシリテーター:シミズ
○参加費:なし
○定 員:何名でも可(要事前申し込み。ドタキャンOK)
○備 考:参加申込者には前日にZOOMの招待メールをお送りします。
      3/20土までにお申込みください。  
 
 
・各自が読まれる本は問いません。文芸書でもビジネス書でもお子さんと一緒に絵本を読んでもOKです。ただし黙読が原則です。
・9時開場で、読書時間はだいたい9時15分~35分の20分とします。
・参加費はかかりません。
・ZOOMを使用します。あらかじめアプリをダウンロードしておいてください。
ご自身がその日に読む本をZOOMのチャット欄に書き込んでください。
・参加者の方が自己紹介など特に話す必要はありません。僕が一方的にしゃべります。
・マスクをしていても構いませんが、ビデオはオンにして顔出しでお願いします。
・参加には事前の申し込みが必要ですが、ドタキャンはOKです。途中参加途中退出もOKです。
・参加するメリットはたくさんあると思いますが、ここではあえて書かないことにします。
・好評なら継続したいと思います。
・参加希望者はこのメールに返信ください。開催日の前日に招待メールをお送りします。
・僕の都合で突然中止になるかもしれませんが、その際は連絡いたします。