簡単に消化できないからこそ、読む意味のある書物がある。そういう書物の言葉は、未消化のまま読者の心に留まり続けるからこそ、長い時間をかけて、読者の思考と経験の成熟とともに、少しずつ消化され続けてゆき、読者の心の滋養となり続けていくのだ。 山本芳久(神学者)
別府鉄輪朝読書ノ会の主催のシミズです。
最近は暑さもだいぶ和らいで、読書に集中しやすい季節になりつつあります。
この会も第一回目の開催から半年が経ちました。
決められた本を事前に読んでくる課題図書スタイルの読書会は
参加ハードルが高く、開催場所も市内中心部から離れているため、
人が集まりにくいのではとの声もありましたが、
多くの方にご支持をいただき継続できている状況です。
半年経って五回開催しての主催者の感想としては、
単純に「楽しい」「面白い」というものと、
深く読み込んだ読書体験に導かれる各人の認識や感動といったものが、
日常では使わない思考や世界を開いてくれる力に驚いています。
僕にとっての豊かさとはこのようなものです。
僕自身、天邪鬼なのかあえて難しい道を選ぶ傾向があるのですが、
毎回参加者が集まるのか、、その心許なさに賭けたいと思っています。
僕が課題に選ぶ本は熟読に耐え、心の滋養になっていくものだと自負しています。
今後ともよろしくお願いいたします。