先日、別府大学で開催された特別講演「温泉と文学」にいってきました。以前、この読書会にも参加していただいた澤西祐典さんをコーディネーターに、芥川賞作家の藤野可織さん、吉村萬壱さん、玄月さんの三氏が、温泉地で読みたい本などを語る楽しい会でした。特に三氏が別府について語る言葉が興味深く、改めて別府の底知れぬ魅力を他者の言葉によって知るのでした。
藤野さんの紹介した本のなかに、刑務所のなかで開催される読書会の様子を描いた『プリズン・ブック・クラブ』ウォームズリー(紀伊國屋書店)というのがあり、読書会が囚人に与える影響や更生について語られ、そのなかで澤西さんが鉄輪朝読書ノ会について、少し言及していただいたのは嬉しかったです。
会場は人に溢れ、大盛況でした。地方に最前線の作家を呼んでいただいて執筆の実際について話が聴ける機会はほとんどないので、貴重な時間をすごせました。関係者のみなさまお疲れ様でした。「読書会の存在が作家にとって励みになる」という言葉もまた私にとって励みになるものでした。ありがとうございました。