立春の吉日の日に書家の風蘭さんのワークショップと書のライブを楽しむ。 よろぷぷさんの演奏とジュン・チャンさんの舞いの中での風蘭さんのライブ書。
第一部のラピスラズリや藍の青い墨を用いたワークショップでは、 形にとらわれない書、書以前の形態、筆と墨の遊び、 青の奥行きに魅せられながら、意味(正解) に逃れることの難しさ(無であることの難しさ) とそこからの解放とのせめぎ合いを楽しむ。 書道ももっと自由であってよい。 目を瞑ってよろぷぷさんの音も聴きながら青色の墨を擦り、 私は海とか波打ち際の細かい粒立ちのようなものをずっと感じてい た。わたしは大洋の海を欲した。
第二部のライブもまた近代から離れること、書の自由、 音の自由のなかで。 マルチスクリーンのような配置された5枚の白い紙に線や点が引か れ、落ちてゆくその過程がすばらしかった。 わたしも参加して青を落とした。雨の春、光、音、青、撥ねた。
ライブ終了後、 外に出て駐車場に向かったときに土に椿の花々が落ちていた。 この「自然」に白色空間での演劇空間との連続性を感じた。 わたしも自然だし、書も音も自然だった。
亀川の白色空間にて。ありがとうございました。