内容(「BOOK」データベースより)
わが子が頭部に異常をそなえて生れてきたと知らされて、アフリカへの冒険旅行を夢みていた鳥は、深甚な恐怖感に囚われた。嬰児の死を願って火見子と性の逸楽に耽ける背徳と絶望の日々…。狂気の淵に瀕した現代人に、再生の希望はあるのか?暗澹たる地獄廻りの果てに自らの運命を引き受けるに至った青年の魂の遍歴を描破して、大江文学の新展開を告知した記念碑的な書下ろし長編。
11月は大江健三郎の『個人的な体験』(新潮文庫)をとりあげます。
相模原の障害者施設での殺傷事件を受けてから、
この作品を読み直したいと思いました。
ご関心のある方は、ホームページよりお申込みください。