先日、あまがさき哲学カフェを主催されている赤井さんが開催したソクラティク・ダイアローグというものを体験するために、はるばる別府から兵庫尼崎まで足を延ばしました。
本来のソクラティク・ダイアローグは開催期間が1週間くらいあるらしいのですが(ヤベェ)、今回は簡易版(体験版)と言うことで朝9時から18時30分までの時間を使ってのものとなりました。それでも丸一日の対話の場は初めてだったので、最初はびびりましたが、参加してみると中だるみも特になく、夜まであっという間でした。終わった後はさすがに疲れましたが。
ソクラティク・ダイアローグってなんだろうということで、赤井さんのまとめられたソクラティク・ダイアローグ(以下SD)と通常の哲学カフェの違いについて書かれたものがありますので、多少表現を付け加えてここに転記します。
①テーマ設定は、
哲学カフェもSDもテーマを設定します。
②目的は、
哲学カフェは「対話的態度の涵養」であるのに対し、
SDは「テーマについて普遍的な概念を得る」です。
③途中参加・途中退場は、
哲学カフェはOKである場合が多いのに対し、SDは一応NGとなっています。
④参加の事前予約は、
哲学カフェは不要な場合もありますが、SDは必要です。
⑤発言は、
哲学カフェは発言のするしないは自由で、
SDは一人でも発言しなければ進みません。
⑥結論は、
哲学カフェは結論を求めませんが、
SDは明確に求めます。
⑦合意は、
哲学カフェもSDも合意の形成はしません。※結論との違いに注意。
⑧問いは、
哲学カフェは散発的に現れるのに対し、
SDは戦略的に問いを立てていきます。
⑨問いに対する吟味は、
哲学カフェは吟味します。
SDは徹底的に吟味します。
これをみても、哲学カフェとSDではずいぶんその性質が違うのが分かりますね。