対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第百十三回 別府鉄輪朝読書ノ会 10.26

 

 

鳥籠は小鳥を閉じ込めるための籠ではありません。小鳥に相応しい小さな自由を与えるための籠です。

 

 

 

 

ポーポー語の中で小父さんが最も愛しているのは、おやすみ、だった。ああ、これは夜の小さなお別れを表しているのだなと分かる響きを持ち、どこか懐かしく、慈悲深く、小さな声でも闇の遠い一点にまで届いていった。

 

 

『ことり』小川洋子

 

 

十月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。
 
今回は小川洋子さんの『ことり』を読んで、みなさんと感想を交わしました。
 
・冒頭主人公が死んでいて、ずっとそれに引っ張られて読んだ
・悲しい、切ない物語だけど読後感は嫌ではなかった
・丁寧に一人の人間の半生が描かれていて、尊厳を感じた
・読んでいて苦しかった。もやもや。他の人の感想が聞きたい
・独居老人でも大丈夫だと希望や明るさをもらった
・静寂、波がない
メジロ大分県民として誇らしい
・もの悲しさが漂う、孤独、ひっそり
・うまく社会になじめない人に光を当てている
 
固有名詞が薬局店以外になく、世界の外にあるような、遠くに感じる、メルヘンのような。ポーポー語ってどんなだろう?段々周りの人がいなくなる話。「ことり」を純粋に愛する人がどんどん離れていく話。気持ち悪さもある。映画化するとして、小父さんや司書さんの役は誰がいいだろう?
 
感想を交わすことで、作品理解が深まっていきました。
ご参加ありがとうございました。
 
むすびのさん特製メニューは、作中に出たサンドウィッチを中心に、「カナリア諸島の郷土料理をいただきました。たいへん美味しかったです。
 
次回は11月23日。村田沙耶香さんの『消滅世界』を読んでいきます。