読書会
暮れるにしたがって、風のたび低くうなりながら木炭は赤い色をゆらめかせ、夕空には星、そして見下せば、二日前から灯火管制のとけた谷あいの家並み、ちらほらなつかしい明りがみえて、四年前、父の従弟の結婚について、候補者の身もと調べるためこのあたり…
『アメリカひじき・火垂るの墓』野坂昭如(新潮文庫) 八月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。会場のコロナ対策については消毒液の準備や常時換気などで対応をしています。マスクは各自でご準備いただければと思います。参加を希望される方はこのメールへの返…
『学校は、何をするところか』苫野一徳 前回好評だったオンライン読書会です。「悩める教師たちの〜」とありますが、私も含めて教師ではないけれど、一緒に考えたい方の参加もOKです。広く学校や教育について考えましょう。また本を入手できずに読めなかった…
七月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 イアン・マキューアン『未成年』(新潮クレスト・ブックス)を 読みたいと思います。リアルな対面式での読書会です。 別府の鉄輪温泉にあるここちカフェむすびのさんで毎月1回開催しています。 内容紹介 (「amazon」…
第五十回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 昨晩は激しい雷雨でしたが、今朝になって晴れ渡る良い天気となりました。 今回の課題図書は大江健三郎二十三歳のときの作品 『芽むしり仔撃ち』をみなさんと読んでいきました。 初大江健三郎という方も多く…
大江健三郎二十三歳(1958年)のときの作品 ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 6.28」 六月はコロナの閉塞状況の今こそ読みたい大江健三郎の代表作『芽むしり仔撃ち』(新潮文庫)をとりあげます。 内容紹介 (「MARC」データベースより)絶望的な"閉ざされた"状況にあ…
五月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 緊急事態宣言が解除された影響か参加者もすこし戻ってきました。 今回読んだのはベストセラーになったレティシア・コロンバニの『三つ編み』。 ベストセラーになっただけあって、とても読みやすい作品で(褒め言葉…
GW中は、なかなか外に出られないこともあり、 いくつかのオンライン対話の企画を実施してみました。 5月2日は「悩める教師たちのオンライン読書会」と称して、 『学校は、何をするところか?』苫野一徳×菊池省三(中村堂) を事前に読んでいただき(読まなく…
だれもいない無人の読書会を夢想する。 今回は三密を避けるかたちで、三人でカミュの『ペスト』を読んだ。 本はどこにもいかない。読まれることを待っている。 むすびのさん提供の軽食は世界最小のパスタというクスクスでした。 ご参加ありがとうございまし…
こんにちは。「対話と人と読書」を主催していますシミズです。 いかがお過ごしですか? さて定期的に集まって対話の場をつくっていた哲学カフェ大分ですが、コロナウィルスの影響で場所を借りるのも難しくなっています。ただ今は禍転じて…この状況を一つのチ…
「こいつは長くは続かないだろう、あまりにもばかげたことだから。」 『ペスト』アルベール・カミュ 1947. 四月は『ペスト』を読んでいきたいと思います。 *イベント参加の自粛要請などがあった場合は、延期する可能性があります。 『ペスト』(1947年)A・…
日常生活のなかでこそ私は被災した。 『美しい顔』北条裕子 三月も終わり。 別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと『美しい顔』北条裕子(講談社)を読んでいきました。 寒い日曜日でしたが、コロナ対策の為窓を全開にし換気をとりながらの …
二月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はなんと古典の「おくのほそ道」松尾芭蕉を みなさんと読んでいきました。 学生の教科書以来の再読という方がほとんどで、 芭蕉の印象が変わったという声が多く聞かれました。 没する5年前に書かれたこの紀行…
こんにちは。 二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 二月は古典『おくのほそ道』松尾芭蕉 ビギナーズ・クラシックス(角川ソフィア文庫)を みなさんと読んでいきたいと思います。 ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。 内容(「BOOK」デ…
この突然の不確かさは、すべての男が味わうものなのだろうか。 『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(東江一紀訳) 一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今日は女性4名男性3名の参加者で、 ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』(作品社)をみなさんと…
こんにちは。 新年明けて一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 一月は久々の海外文学『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(作品社)を みなさんと読んでいきたいと思います。 ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。 amazon内容紹介 これは…
今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと岸政彦さんの『図書室』同収録の『給水塔』を読んでいきました。 男性3名、女性5名の計8名の回となりました。ご参加ありがとうございました。 ふだんどれだけ荒んだ、腐った、暗い穴の底のよ…
年内最後、十二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 十二月は大阪シリーズラストの岸政彦さんの『図書室』をみなさんと読んでいきます。同収録のエッセイ『給水塔』も読みます。 大阪出身のむすびの店長河野さんの特製メニューもお楽しみに! 内容紹介 …
十一月の別府鉄輪朝読書ノ会は、谷崎潤一郎『春琴抄』を みなさんと読んでいきました。 今回は13名(女性9名、男性4名)の参加構成となりました。 究極の愛のかたちについて、また変態について、 朝から盛り上がりました。 SとMの支配と服従の関係は、見た通…
十一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 十一月は美しくそしてド変態の谷崎潤一郎『春琴抄』をみなさんと読んでいきます。むすびの店長河野さんの特製メニューもお楽しみに。 内容紹介 盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂…
十月は村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を みなさんと読んでいきました。 アオ(ブルーハワイ)とシロ(バニラアイス)。 アカ(トマト、赤味噌、人参など)とクロ(里芋、黒酢、ブラックペッパーなど)、 (ブロッコリーの緑も) 作…
十月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 ◎10/20(日)午前10時00分~ 十月は村上春樹『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』(文春文庫)を読みます。 内容紹介(BOOKデータベースより)多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四…
九月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は西加奈子さんの『通天閣』(ちくま文庫)をみなさんと読んでいきました。 おかしいところ、悲しいところ、辛いところ、泣きもし、笑いもし、 みなさんの感情が激しく揺さぶられた作品のようで、 いつもは静…
おれはいま、何もわかりたくないんだ。 おれはただ事実ってものに寄り添っていたいんだ。 『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー(光文社古典新訳文庫) BunDoku(大分朝読書コミュニティ)の方で、 ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読む会を開…
九月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 九月は『通天閣』西加奈子(ちくま文庫)を読んでいきます。 むすびの店長の河野さんは大阪出身なので、 提供されるドリンクや軽食がいつも以上に楽しみです。。 とプレッシャーをかける。 内容紹介(BOOKデータベース…
八月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は『魚雷艇学生』を読んでいきました。 男性4名、女性1名の計5名でした。 セリフのない小説、ドラマがほとんどない、アメリカという言葉が出ない、 書くとはなにかという問いが生まれた。 『魚雷艇学生』は…
しかし遂に特攻と決まった事態に、私は興奮しないわけには行かなかった。夕食のあと暗くなった学生舎の岡の、構域の外がわにある崖の上から、向かいの岬の起伏にはさまれてにぶく光る細長い入江の海や、その手前の森のあいだに散見する漁村の家々のたたずま…
七月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと沖縄出身の芥川賞作家目取真俊氏の『水滴』を読んでいきました。 沖縄のきれいなイメージだけではない、加虐性や複雑さについて、 目をそらさず描写しているという感想が印象に残りました。 今回…
七月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 七月は沖縄文学の『水滴』目取真俊をみなさんと読んでいきたいと思います。 7.28(日)10時より「ここちカフェむすびの」さんにて開催します。 お申込みはホームページよりお願いします。 内容紹介 ある日、右足が腫れ…
こんにちは。令和元年六月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 いつも作品に関連した軽食を考えてくださっていた田中さんが今回で最後の日でした。みなさんと今までの労をねぎらいました。ありがとうございました。 田中さんはレシピを書かないというので…