対話と人と読書|哲学カフェ大分

大分市で哲学カフェ大分を別府市で別府鉄輪朝読書ノ会を開催しています。

エッセー

Q日。

自分の時間を生きていたい。 休職中。たった一週間だけど。 しかも代休なんだけど。 とにかくゆっくりした。 時間をつかまえられるくらい移ろうものに目をむけた。 住んでいる鉄輪のすばらしさをしみじみと味わった。 鉄輪の平日を何も知らなかった。 鉄輪温…

アクティブレストに思ふ

死の淵をあるいている日日。月の残業が160時間を超えていて過労死ラインが80時間というから倍、心身ともに疲れ切ってしまい(体重もひと月で5kgも落ちた)転職も考えねばならんなあと近くに住む友人と久しぶりに再会し、鉄輪の冨士屋さんでぜんざいをいただ…

町のともしび(たとえあなたが行かなくとも店の明かりは灯っている。バッキー井上)

日が暮れるのが早くなった。 冬はなんというのか、夜にむかって暗くなるというだけのことの、 寂寞の程が尋常ではない。 そんななかにあって、町の灯り、特に新しい店のそれなどは 大いなるやさしさとなり、慰めになる。 都会のクリスマスのイリュミネーショ…

北海道、網走・知床・十勝への旅 4日目最終日

風景はひとがいてこそ全うされるような、それが人文学の営みだと考えた。 北海道の開拓団で思い出すのは、京都山科にある一燈園の創始西田天香氏のことだ。 西田氏のことは小島信夫の小説『十字街頭』で知った。 西田氏を題材としているが、小島信夫の小説に…

北海道、網走・知床・十勝への旅 3日目

自分の人生のなかで〈アイヌ〉との接点があったのははるか昔、 19歳の頃大学受験浪人のため新聞奨学生として上京していたときだった。 ほかの新聞奨学生たちと恵比須の寮に住んでいて、 自分の配達する区域と同じところを担当する先輩のAさんが北海道出身で…

北海道、網走・知床・十勝への旅 2日目

歩いて バスに乗って バスから降りて 歩いて 食べて 山 川 空 湖 光 光 目が眩んで 写真を撮って 撮って 撮って 歩いて 話して 笑って 歩いて バスに乗って バスにゆらゆらゆられた 一瞬も飽きることがなかった二日目は光に、大地に、大空に圧倒された一日だ…

北海道、網走・知床・十勝への旅 1日目

毎朝、会社で清掃活動をする。 自分は主に外回りの落葉などを掃く担当になっている。 この時期は落ち葉が多く、毎日毎日掃いても降ってくるが、 清掃後はなかなか清々しい気持ちになる。 ただ積もった落ち葉を掃くと、時折その落ち葉を寝床にするように ダン…

鉄輪温泉のウスギモクセイ

咲き誇る冨士屋ギャラリーのウスギモクセイ 2020.10.11 ここ鉄輪温泉にある明治から続く館、冨士屋さんの庭に、 毎年今の時期、樹齢200年を超えるウスギモクセイの花が 一斉に咲いて、 辺り一帯をあまやかな芳香に染め上げる。 私の家でも、毎朝窓を開けると…

八月も終わるよ。

夏休みなど、コロナの影響で外に出ることも少なく、 鉄輪近辺を用もなくぶらぶらしていたら、この町の”よさ”が深く染み入ったようだ。 この町は優しいことに気づいた。 それは町の弱さからくる優しさだ。 弱さというのは、激しさ、派手さ、自己主張の反対に…

塚原温泉・火口乃泉

火口を歩いた。 意外にも近く、家から車で20分少しの所にそれはあった。 ぎらつく太陽光のなか、鉄輪、明礬を抜け、湯布院方面に向かう。 塚原温泉の受付で200円払って、いざ火口へ。 受付から5分くらい歩いたところ、 荒涼たる風景が広がっていた。 砂礫が…

あ、春

水曜日のネコというクラフトビールが好きでよく飲んでいる。 製造元のヤッホーブルーイングというのがとてもイケていて、 このビールのコンセプトやネーミング、デザインなどどれも 希望のようなものを感じるのだった。みなさんは何に希望を 感じますか?ぼ…

別府鉄輪の日曜日、ゆめ十夜

ゆめ十夜の本格インドカレーは美味しい。 猪肉に鹿肉、研究されたスパイス。 自分もスパイスカレーを作りたくなった! 別府鉄輪朝読書ノ会のカードを置かしていただいた。 本好きのオーナーの方と少し話す。 夕方別府公園を走る。 走る場所は風景が大事。 一…

平日休み(代休処理その2)

代休処理日の過ごし方。 今日はあまり本は読めなかったけど、 映画はシネマ5で2本見た。 1本目は人文学の書籍の装幀を多く手がける菊地信義氏のドキュメンタリー。 「つつんで、ひらいて」 装幀家とはまず読む人だ。 氏はその始まりにブランショとの機縁があ…

平日休み(代休処理)

昨年の11月から仕事(建設業)が多忙を極め、 休みもなく深夜に帰って早朝に出るという日が続き、 担当の重圧もあり心身のバランスを大きく崩していた。 年度末の終わりに向け、すこしづつ落ち着きはじめて、 なんとか代休をとる。 しばらく休んでいないと、…

【若干名募集】「哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 」

※この写真は認定NPO法人Homedoorさんを通して撮影者に購入額の一部が寄付される仕組みになっています。 www.homedoor.org いつからか、大阪の釜ヶ崎(西成)という土地に興味をもった。 こわい、きたない、近づいてはならない、そんなイメージであったが、 …

◆開闢の裂け目

大分市と臼杵市の境にある山間の とても車がないと行けない奥地に その神社はある。 仕事で通るたびに気になっていたが じっくり見たかったので休日に足をのばした。 ルーチョ・フォンタナのスリットのように 空間に裂け目が生じ、その隙間から光線が射せば …

400人の対話をいかにファシリテートするか?

大阪の道頓堀でヘイトデモが行われている最中、チマチョゴリを着た女性が フリーハグをされている動画を見て涙が出た。その理屈を超えた強さにあこがれる。 フリーハグは言語的な活動ではないけど、そこには対話に似た一瞬の行き交いがある。 年齢や性別、立…

夏休み、最終。

夜半は雨が激しく、なんども目が覚めた。 朝がた台風がもっとも接近していたときは、風も雨もなくしずかだったけど。 今日は一日引き籠もろうと考えていたので、食糧も買い込んでいたが、 あっさり外に出られた。窓から見た町は妙に色調を欠いていた。 夏休…

夏休み、その4日目「アタシ、なんや逆らいたいんや」芹明香

激しい雨。 雨は写真には写りづらい。 台風前夜、友人と会う。 喫茶ムムムは閉まっていた。 台風接近による気圧の変化への不快、だるさ、オカユとごろごろしてやり過ごす。 たとえば季節の推移とかそれに応じて表情を異にする外界の事象であるとか、とにかく…

夏休み、その3日目

哲学カフェ常連の韓国出身のSさんのお宅に呼ばれて、Tさんと訪問。 打合せと称しつつ、海鮮チヂミなどご馳走になる。 美味しい。。 今後の「先生のためのてつがくカフェ」についていろいろ話し合う。 先生というのは「成果」を求めがちで、哲学カフェのモヤ…

別府鉄輪温泉の夏休み、二日目

朝から日差しが強かった。 起きて本を読む。 『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー(光文社古典新訳文庫)と 『通天閣 新・日本資本主義発達史』酒井隆史(青土社)をいったりきたり。 (小野十三郎は)断崖と賭博のイメージを好み、革命から進歩のニュア…

別府鉄輪温泉の夏休み、一日目

けっこうきつめの肉体労働から明けての朝だったが、 わりと早めに起きられて読書した。 エアコンをつけずとも、そこまで不快な暑さはなく、静かに本を読めた朝だった。 肌の表面に快適さを取り戻すと静けさがやってくるようだ。 夏休み。観光客はあまり奥ま…

2018.10.8 呉、田中小実昌『アメン父』と父種助、そして十字架のない教会

十字架のない教会はこのホテルの窓から見えるあの山の中腹あたりにあるはず。 旅の最終日。この日は台風の影響も抜け、朝から快晴。日差しが鋭かった。今回の旅の一番の目的はこの読書会でもとりあげた田中小実昌『アメン父』に出てくる呉にある十字架のない…